妊娠したい!~不妊治療で赤ちゃんを授かるために~

2017/5/25

前田 裕斗 先生

記事監修医師

国立成育医療研究センター フェロー

前田 裕斗 先生

女性が妊娠を希望している場合、不妊治療が受けられます。不妊治療とはどんなことをするのでしょう。不妊の原因にはどんなものがあるのでしょう。摂食障害などの既往歴にもかかわりがあるそうです。

ここでは、不妊治療についてまとめました。

不妊治療で赤ちゃんを授かるために

もしもあなたが35歳以上で、妊娠を希望してから6か月経っても妊娠できていない場合には、不妊治療の専門家を訪ねることをおすすめします。

不妊治療の検査

病院では、女性と男性の両方が検査を受けます。女性は、月経周期の3日目に血液検査を受け、ホルモンのレベルを評価したり、排卵がおきているか、また排卵がおきたのはいつなのかを確認します。子宮や卵管の通りを確認する造影検査や、超音波検査を行うこともあります。

男性は、精液分析を行い、精子の数、運動性、正常な精子の割合を決定します。こうした検査の結果により、さらに精密検査が必要な場合もあります。

不妊治療その他

多くのカップルにとって、専門家によるガイダンスをきくことは妊娠の成功にとって有用です。不妊に悩むカップルの多くが不妊症の専門家に相談をして、健康的に赤ちゃんを妊娠しています。

不妊治療というと、体外受精のようなハイテク治療を受けることばかりを考えてしまうでしょうが、不妊治療の専門家は、カップルが妊娠できるように、いろいろな方法を教えてくれます。

治療には、排卵キットを使って、セックスをするのに最適な時期を学ぶことや、安価な経口薬の服用による排卵誘発、甲状腺疾患など、不妊に影響を与える可能性のある病気の治療などがあります。

摂食障害と不妊症

拒食症、過食症など、摂食障害の副作用として不妊はよく起こります。

不健康な体重、栄養不足、過度な低脂肪を引き起こすことがある拒食症、過食症は、女性の内分泌系(生殖ホルモンや成長ホルモンをつくる組織)に影響を与え、排卵を妨害します。その結果、不規則な月経周期(または月経が完全に停止してしまう)や卵子の質の低下、さらには早発卵巣不全と呼ばれる40歳以下の女性の間で見受けられる、閉経と似た症状の病気へとつながることがあります。

これら全ては、妊娠する可能性を下げ、さらには妊娠後に流産する可能性を高めます。

摂食障害を抱える人は、不健康な行動(喫煙や過度の飲酒、さらに乱れた食習慣)へと向かいがちなストレスや不安があり、うつ病などを発病するリスクが高く、妊娠計画に水を差してしまいます。

しかし、女性の75~80%が摂食障害の治療に成功した後に無事に妊娠しているのです。あきらめないで、治療を行いましょう。

おわりに:不妊治療で赤ちゃんを授かる

妊娠したくてもできない、そんなつらい気持ちはなかなか周囲にわかってもらえないものです。そんなときは、不妊治療を受けましょう。堂々としていて良いのです。治療は長くかかるかもしれませんが、パートナーと一緒に助け合って、赤ちゃんがお腹の中に命を宿してくれるのを待ちましょう。

この記事に含まれるキーワード

不妊 摂食障害 治療 不妊治療