不妊で悩む女性必見!不妊になりやすい人の特徴と原因とは!?

2017/5/25 記事改定日: 2018/7/27
記事改定回数:1回

前田 裕斗 先生

記事監修医師

国立成育医療研究センター フェロー

前田 裕斗 先生

妊娠を希望していて避妊をせずに性行為を続けている人で、1年以上妊娠できない場合は不妊症と診断させることがあります。
この記事では、女性の不妊について解説しています。妊娠するためにはどんなことができるのか、何をすればいいのかを紹介していくので参考にしてください。

女性の不妊の原因とは?

女性側が原因の不妊要因には次のようなものが挙げられます。

年齢

卵子の数は生まれた時から決まっており、年齢を重ねるごとに卵子の数は減少し、質が劣化することも分かっています。35歳以上の女性は不妊症になるリスクや妊娠に至っても流産する確率が上昇し、年齢自体が不妊症のリスクになるとされています。

ホルモンバランスの乱れ

女性の排卵や月経などを含めた性周期は、エストロゲンとプロゲステロンという二種類の女性ホルモンの変化によって生じています。卵巣の中で卵子を成熟させて排卵を促すホルモンはエストロゲンであり、妊娠に向けて黄体の機能を維持するのはプロゲステロンというホルモンです。
これらのホルモンのバランスが乱れると、正常に排卵が起こらなくなったり、無事に受精卵が着床したとしても妊娠を維持することができなくなって不妊となるのです。
ホルモンバランスが乱れる原因としては、肥満やストレス、睡眠不足などの生活習慣や卵巣機能不全などの病気が考えられます。

性病(性感染症)

クラミジアや淋病などの性感染症は、卵管や卵巣に癒着を生じることがあり、結果として卵子の通過や排卵に異常を生じて不妊になることがあります。

子宮の病気

子宮内膜症や腺筋症などの病気によって、癒着が生じたり正常に着床が行われない場合、不妊にするリスクが上昇します。

不妊に悩む女性が赤ちゃんを授かるためにできることとは!?

もしもあなたが35歳以上で、妊娠を希望してから6か月経っても妊娠できていない場合には、不妊治療の専門家を訪ねることをおすすめします。

不妊検査

病院では、女性と男性の両方が検査を受けます。女性は、月経周期の3日目に血液検査を受け、ホルモンのレベルを評価したり、排卵がおきているか、また排卵がおきたのはいつなのかを確認します。子宮や卵管の通りを確認する造影検査や、超音波検査を行うこともあります。

不妊の原因は男性になる可能性もあるため、パートナーにも検査を受けてもらいましょう。男性の不妊検査では、精液分析を行い、精子の数、運動性、正常な精子の割合を決定します。こうした検査の結果により、さらに精密検査が必要な場合もあります。

不妊治療

不妊検査を行って、男女とも大きな異常がない場合には、まずタイミング療法からスタートするのが一般的です。タイミング療法とは、基礎体温や定期的な超音波検査などで排卵の時期を予測し、その時期に合わせて性行為を行うように指導される治療です。定期的に通院する必要がありますが、体に負担をかけることなく自然妊娠へ導くため、1年ほどはタイミング療法が行われるのが一般的です。

また、女性ホルモン分泌に異常がある場合や、卵巣機能不全の場合には、排卵誘発剤やホルモン剤を服用・注射して排卵や妊娠の維持を促す治療が行われます。

しかし、これらの治療を行っても妊娠に至らない場合や、精子の量が少なかったり、運動率が悪い場合には採取した精液を子宮内に人工的に注入する人工授精が行われます。さらに精子の状態が悪かったり、排卵が行われない場合には採取した卵子と精子を培養液中で受精させ、受精した胚を子宮内に移植する体外受精や、人工的に卵子内に精子を注入する顕微授精が選択されることもあります。
このように、不妊治療は段階を踏んでより医療的な介入を必要とする治療へ進んでいくのが一般的です。

治療以外でできるセルフケア

なかなか妊娠しなくて悩んでいる人は、まずは食生活の改善や適度な運動習慣、ストレス解消などを心がけましょう。また、セックスレスの改善だけでなく、基礎体温をきちんと記録したり市販の排卵検査薬を使用して妊娠しやすいタイミングを知ることも大切です。

しかし、このようなセルフケアだけでは妊娠に成功しない場合も多く、どのような原因で不妊になっているのかを知るためにも、カップルの両方で検査を受けるようにしましょう。
不妊治療は、年齢が高くなるにつれて妊娠率が低下することがわかっています。妊娠を望んで性行為を行っているにも関わらず、半年~一年以上妊娠できない場合には、早めに病院を受診することをおすすめします。

不妊になりやすい女性の特徴とは!?

不妊になりやすい女性は、35歳以上であることや月経不順などの性周期に乱れがあること、ストレスの多いライフスタイル、性感染症や子宮内膜症などの病歴がある人などが挙げられます。
これらに思い当たることがある人は、早めに病院を受診して相談するようにしましょう。

おわりに:不妊はひとりで悩まず、医師に相談でして原因から解決していこう

パートナーと子作りに励んでも、いつまでたっても妊娠できないと、悩みがどんどん深くなってしまい心が病んでしまうことも少なくありません。不妊にはいくつか原因があり、その原因から解決していくことが重要です。原因をはっきりさせるためにも、不妊に悩んでいる女性は早めに医師に相談することをおすすめします。

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