記事監修医師
前田 裕斗 先生
2017/7/1 PR
記事監修医師
前田 裕斗 先生
記事監修医師
東大医学部卒、セレオ八王子メディカルクリニック
二宮 英樹 先生
「頻繁におしっこしたくなる」「頻尿気味でトイレに行ってばかり」
このような症状でお悩みではないですか。
頻尿は膀胱炎の症状の一つです。膀胱炎の場合、同時に排尿時の痛みなどを伴う場合もありますが、治療を行えば通常数日で回復します。
この記事では頻尿をはじめとする膀胱炎の症状や治療法、主な原因についてご紹介していきます。
膀胱炎は尿路感染症のひとつで、尿路に細菌が入り込んで感染することで起きます。通常、体は入り込んだ細菌と戦う免疫能力を持っていますが、時々その免疫能力がうまく働かないときがあります。そうすると、細菌が尿路で繁殖し尿路感染症を起こすのです。また、頻度は多くないですが感染が腎臓にまで及ぶと、症状が深刻になる可能性があります。
膀胱炎の一般的な症状には以下のようなものがあります。
・頻尿
・排尿時の痛みや不快感
・突然尿意を催す
・完全に尿を出し切っていない感覚がある
・尿のにごりや悪臭、血尿
・気分が優れなかったり、疲れがみられる
・脚の付け根や下腹部に圧迫感や筋けいれんがある
上記の症状に加え38℃以上の高熱 、わき腹や背中の痛み 、寒け 、吐き気 などの症状がある場合はバクテリアの感染が腎臓にまで広がっている可能性があります。このような症状を感じたらすぐに病院に行きましょう。
病院にて医師の診察を受ける場合、医師は症状の問診、健康診断、尿検査などを行い、膀胱炎かどうかを判断します。膀胱炎と診断されると、抗生物質による治療が行われます。錠剤やカプセルの抗生物質が処方されそれらを数日間にわたって服用します。自分で治ったと思っても、処方された薬は飲みきるようにしてください。症状治療を始めて3~5日で治ることがほとんどです。
膀胱炎はバクテリアが尿路に入り込むことで発症しますが、どのようなタイミングで入り込んでしまうのでしょうか。ここでは頻尿などの症状を引き起こす主な原因をご紹介していきます。
・性行為による摩擦
・閉経や殺精子剤により、腟中の酸性度などが変化した場合
・妊娠
・高齢化による免疫力の低下
・前立腺肥大
・尿カテーテルの使用
女性は尿道と肛門が近く尿路も短いという構造上、腸などからやってきたバクテリアが尿路に入りやすいため、男性より膀胱炎になる可能性が高いといえます。
頻尿などの上記に挙げた症状があるからといって必ずしも膀胱炎であるとは限りません。しかし、「まだ大丈夫」と放っておくと重度の膀胱炎やその他の症状を発症しかねません。膀胱に違和感をもつ場合や膀胱炎が疑わしい場合は、ドラッグストアの薬剤師や病院で医師に、速やかに症状を相談し指示を仰ぎましょう。