アレルギー検査にはどんなものがある? どこで受ければいいの?

2017/1/30 記事改定日: 2018/4/5
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かゆみや蕁麻疹、下痢など、アレルギーによる症状はさまざまあり、原因となるアレルゲンの種類もさまざまです。適切な治療のためには、検査でアレルゲンを特定が必要な場合がありますが、アレルギー検査とはどのような検査なのでしょうか。
ここではアレルギー検査の目的と検査方法の種類について、詳しく解説していきます。検査に不安がある人や、アレルギー症状を効率よく抑えたい人は参考にしてください。

アレルギー検査の方法にはどんなものがある?

代表的なアレルギー検査として、以下の4つがあります。この中から1つ、もしくはいくつかを組み合わせながら検査が行われます。

パッチテスト

パッチテストは、接触性皮膚炎(皮膚がアレルゲンに触れることで発症する皮膚炎)を検査するときに使われます。このテストは、少量の疑わしいアレルゲン物質を塗ったフィルム(パッチテスター)を皮膚に48時間貼って反応をみます。

皮膚プリックテスト

皮膚プリックテストは、約20分以内に結果がわかる無痛の検査です。腕にアレルゲンの疑いがある物質を含む液体を1滴つけ、その後、液体の下の皮膚を針でそっと刺します。その物質がアレルゲンだった場合、針を刺した周囲の皮膚はすぐにかゆくなったり、赤くなったり、みみず腫れになったりします。

血液検査

血液検査は、採血した血液を調べてアレルゲンに反応して免疫系によって産生された特定の抗体(IgEというたんぱく質)の量を測定する検査です。抗体の量を調べることで、アレルギーの有無や程度を数値で測定します。

食物チャレンジテスト

食物アレルギーを診断するために行われるテストです。検査中は、厳重な管理のもとでアレルギーがあると思われる食べ物を、少しずつ量を増やしながら食べ、反応を確認します。1回のチャレンジテストでできるのは、1つの食べ物のみです。なお、この検査は重度の反応を引き起こす可能性があるため、他の検査よりも危険ですが、食物アレルギーを正確に診断できる最も確実な方法となります。

遅延型アレルギーと即発型アレルギー

アレルギーには、アレルゲンが体内に入ってもすぐに症状が現れない遅延型アレルギーと、すぐに症状が現れる即発型アレルギーがあります。
遅延型アレルギーは、免疫反応が起こって抗原と抗体が結合した免疫複合体が形成され、これが体の様々な組織にダメージを与えることで生じるものです。アレルゲンが体内に入ってから、2~8時間ほどで症状が現れます。頭痛や倦怠感、耳鳴りなど、一般的なアレルギーの症状とは異なるため、アレルギーと気づかれないこともあるので注意が必要です。

一方、即発型アレルギーは、IgEという免疫細胞が体内に入ったアレルゲンを攻撃し、ヒスタミンやセロトニンなどの物質を放出することでかゆみや蕁麻疹などが生じるものです。アレルゲンを摂取して10分前後で症状が現れ、症状が特に激しいものをアナフィラキシーと呼びます。アナフィラキシーは、血圧の急低下や気道のむくみによる呼吸困難が出現することがあり、早期に適切な治療を行わなければ死亡することもある恐ろしい病態です。

遅延型アレルギー検査について

遅延型アレルギーは食べ物が原因で起こることが多く、様々な食品に対するアレルギー検査が行われます。
遅延型アレルギーはIgGという免疫細胞が関わっており、食品に対するIgG抗体があるかを調べる検査です。保険が適応されず、自費で行われます。費用は病院によって異なりますが2~3万円が相場となっています。

アレルギー検査はどこで受ければいいの?

アレルギー検査は一般的な内科で行うこともできますが、治療につなげるためにもアレルギー科や耳鼻科、皮膚科などの専門医がいる病院を受診して相談することをおすすめします。

アレルギー検査キットについて

最近では、アレルギー検査のキットが市販されています。キットに入っている針で指先を傷つけて少量の血液を採取し、販売先の会社に郵送すると2週間前後で結果が返送されてきます。

インターネットで手軽に購入でき、自宅で検査ができるため、病院を受診する必要がありません。アレルギーを疑ったらまず初めに検査キットを使うという人も増えています。
しかし、自分で血液を採ることに抵抗感がある人もいますし、検査キットはあくまで簡易的な検査であり、検査キットの結果だけを見て自己判断をするのは大変危険です。また、治療を受けるには病院受診後に同様のアレルギー検査が行われますので、二重に費用がかかることになります。

検査キットの結果はあくまで、病院受診のきっかけとしてください。また、検査キットでアレルギーが陰性でも、症状が長引く場合には病院を受診することをおすすめします。

アレルギー検査の目的は治療効果をより確実にすること

今起きている症状がアレルギー反応によるものかどうか、という判断が必要な場合や、症状が複雑でアレルゲン(アレルギー反応を引き起こす物質)を特定できない場合に、アレルギー検査で特定できます。

例えば、一年中鼻水が出る通年性鼻炎は、ハウスダストのダニやカビといったさまざまなアレルゲンによって引き起こされるのに対し、食物アレルギーは、食事に含まれる多くの食品の1つによって引き起こされます。このような場合、検査を通してアレルゲンを正確に特定し、アレルゲンに近づくことを避けたり、薬の服用もしくは塗布したりすることで、症状が出るのを確実に抑えることができます。

おわりに:適切な治療を受けるためにも、検査でアレルゲンを特定しておこう!

いかがでしたか? どんな検査をする可能性があるか少しでも知っておくと、「検査」に対する不安や怖さが少し和らぐと思います。適切な治療を受けて症状を改善するためにも、検査はとても大事です。検査を受けて、充実した毎日を送りましょう。

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