記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2017/5/24
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
「なるべく早く、楽して痩せたい!」―ダイエット経験のある方なら、一度はそう思ったことがあるのではないでしょうか?世の中にはたくさんのダイエット方法が存在しますが、今回は「短期で急激に痩せるダイエット法」の効果や問題点を解説していきます。
短期で急激に痩せるダイエット方法は、主に以下のいずれかに分類されます。
「短期で激痩せ」などと謳うダイエットサプリの広告を、一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。ダイエット薬やサプリのほとんどが、短期でスピーディな減量を売りにしています。ただ、一般的にこうした薬やサプリの多くは、栄養素の吸収を阻止して代謝を増やすか、脂肪を燃やすかのどちらかです。
指定されたものだけを食べたり飲んだりし続けるダイエットです。
こうした商品の多くは「食事制限や運動をしなくても楽に痩せられる」という点を売りにしていますが、医学的根拠のないものも多々見受けられます。
超低カロリーの食事をすることで、短期で急激に体重を減らそうとするダイエット法です。基本的にはこのダイエット法は、早急に減量が必要な肥満の人に対して、医師の管理の下実施されます。
超低カロリーダイエットは別として、ほかのダイエット製品やサプリなどが急激な減量に効果があるかどうかはっきりわからない部分が大きいです。最も脂肪を燃焼させる効果が期待できるのは、結局のところ適切な食事と運動の組み合わせでしょう。
急激なダイエットの問題点として、以下のものが挙げられます。
特定の食べ物やサプリでのダイエットをし、短期で急激に痩せた人の多くはリバウンドしてしまう傾向にあります。なぜなら、その食べ物やサプリを一生摂取し続けるわけではなく、いつか普通の食生活に戻ってしまうからです。
また、食事制限系のダイエットでカロリーをとらずにいると、脂肪を減らす一方、筋肉も失います。すると代謝が落ち、脂肪が燃えにくい身体になってしまいます。健康的に体重を維持したい人には、極端な方法でのダイエットはおすすめできません。
急激なダイエットをすると、以下のような問題が発生する恐れがあります。
・胆石
短期間で体重を大幅に減らすと胆石ができるケースがあります。
・脱水症状
・栄養失調
長期にわたってタンパク質の摂取量が不十分だと、栄養失調になることがあります。
また、副作用として以下の症状が現れることがあります。
・頭痛
・いらいら
・疲労
・めまい
・便秘
・月経不順
・脱毛
・筋肉量の減少
代謝が落ちてリバウンドしやすいだけでなく、副作用の恐れがあるなど、短期集中型ダイエットにはリスクがあります。すぐに成果を求めたい気持ちはよくわかりますが、美しいスタイルをずっとキープするためにも、食生活の改善や運動といった基本的なダイエットをすることをおすすめします。