アレルギー症状を防ぐために気をつけること
2017/1/27
アレルギー症状が出ないようにするために一番大切なことは、アレルゲン(アレルギー反応を引き起こす物質)を避けること。自分のアレルゲンが何かがわかったら、以下のアドバイスを参考にアレルゲンを避けるよう心がけましょう。
アレルゲン1.ハウスダスト
アレルギー症状が出る一番の原因はハウスダスト(家庭内のほこりの中にある小さなゴミ)と言われています。これは以下の方法を試すと数を抑えることができます。
・カーペットの代わりに木製または硬質の床材を選ぶ
・簡単、かつきれいに拭くことができるローラーブラインドを取り付ける
・革製、プラスチック製またはビニール製の家具を選ぶ
・クッション、ぬいぐるみ、カーテンなどを定期的に高温のお湯で洗うか、掃除機をかける
・アレルギー対策用のマットレス、羽毛布団、枕を使う
・HEPA(高効率微粒子空気)フィルターを備えた電気掃除機を使う
・清潔な湿った布で、定期的に拭き掃除をする(空気中にちりが広がる可能性があるので、乾拭きはしないこと)
アレルゲン2.ペットの毛
室内で飼っているペットがいる場合、もしくはペットを飼っている家に遊びに行く場合、ペットの毛などでアレルギー症状が出ることがあります。
<自宅でペットを飼っている場合>
・可能な限りペットを外に出す。難しい場合は、カーペットを敷いていない場所だけで飼うようにする
・寝室にペットを入れない
・少なくとも週に一度はペットを洗う
・定期的に外でペットの毛を手入れする
・ペットの寝具類や布製の室内グッズを定期的に洗う
・空気清浄機を使う
・定期的に窓を開けて換気を良くする
<ペットを飼っている家に遊びに行く場合>
・その日は掃除をしないように頼む(空気中にアレルゲンを舞い上がらせるのを防ぐため)
・家に行く約1時間前に抗ヒスタミン薬を服用する(症状を軽減するのに役立つ)
アレルゲン3.カビ
カビが放出する小さな胞子によってアレルギー反応を起こす人もいます。これを防ぐには、以下の方法があります。
・湿気がこもらないよう、頻繁に換気する
・家に鉢植えの植物を置かない
・室内で洗濯物を乾かさない
・湿気の多い棚に衣服を入れない。また、たんすに衣服を詰め込みすぎない
・自宅の結露の対策をする
・湿気の多い建物、湿度の高い森や朽ち葉、刈った草や堆肥の山を避ける
アレルゲン4.食物アレルギー
スーパーなどで販売している加工食品には、パッケージにアレルゲンになり得る食べ物や成分リストが記載されています。こうした表示を慎重にチェックすることで、アレルギー反応を避けることができます。
アレルギー症状が心配になるのは、レストランやカフェなどで外食するときが多いかもしれません。そこで、以下のような方法を試してみると、安心して食事やデザートを楽しめると思います。
・メニューの説明だけを当てにしない(ソースやドレッシングにアレルゲンが含まれる可能性があるため)
・店員に食べたい料理にアレルゲンが含まれていないかを確認する
・ビュッフェやパン屋など、さまざまな食べ物が混在したり、触れ合ったりする可能性があるところは避ける
・以前に食べたことがあったとしても、料理に入っているアレルゲンを再度確認する(レシピや食材が変わることがあるため)
・ステーキやグリルしたものなど、シンプルな料理を選ぶ(隠し味に食品や調味料が使われる可能性が低いため)
・よくわからない料理は食べない
おわりに
アレルゲンとなる物質は、日常生活の中でどこにでもあるものばかりなので、完全に避けるのは難しいかもしれません。でも、普段過ごす場所だけでもアレルゲンを防ぐように意識すれば、症状が出るリスクをかなり軽減できると思います。ちょっと大変ですが、穏やかな時間を過ごしたり、家事や仕事に集中したりできるようにするためにも、できるところから少しずつ努力していきましょう。