断食でダイエットするとデトックス効果があるって本当?

2017/6/8 記事改定日: 2018/3/2
記事改定回数:1回

「断食をすると、胃が小さくなってやせやすくなる」「断食をすると、体に溜まった毒素を取り除いてくれる」といった話を聞いたことはありませんか?いま、ダイエット方法として「断食」を選ぶ人が増えているようですが、実は断食はダイエットに逆効果の可能性があるのです。この記事では、断食でダイエットすることのリスクや安全性についてご紹介します。

断食でダイエットとは

断食、ある一定の期間だけ食事を断つ方法です。断食でダイエットするとき、取り組む期間は体調や目的に応じて変わります。

断食は3つの段階(準備期、断食期、回復期)で行うことが多いです。準備期(断食を始める1~3日前)は、おかゆやスープなど、できるだけ胃に負担がかからない食事を摂ります。おかゆやスープは、断食を終えた後の回復期にも食べます。胃に負担がかからないものをとりながら、少しずつ体を通常の食事に慣らしていきます。

断食をすると、新陳代謝が活発になって肌がきれいになったり、悪玉コレステロールが低下したり、冷え性や肩こりが改善したりする効果があると言われています。

断食でダイエットするのは安全なの?

断食のデトックス効果や美肌効果を取り上げるメディアは多いのですが、断食には以下のようなデメリットがあります。

リバウンドしやすい

ダイエットのために食事の量を極端に減らすと、体は飢餓状態になります。この状態になると、消費エネルギーを節約するため、代謝のスピードや筋肉量だけでなく、カロリーの燃焼スピードも低下します。そのため、断食を終えて普段の食生活に戻ると脂肪がつきやすくなってリバウンド(ダイエットをやめた後、体重がやせる前、もしくはそれ以上に増えてしまう状態)する可能性があります。

断食中は、体が食欲を抑えることで適応しようとするため、お腹はあまり空かないかもしれません。しかし、断食をいったん辞めると食欲が急激に復活するのです。空腹感が断食前よりも強くなってしまうため、食べ過ぎてしまい、ダイエットが失敗してしまう可能性が高くなります。

筋肉量が減る

体の維持に必要な栄養素を食べ物から摂取できなくなると、体は脂肪ではなく、筋肉を分解してエネルギー源に変え始めます。その結果、筋肉量が減るだけでなく、基礎代謝量も減ってしまうのです。

体の不調を招く

断食によって、下記のような症状を招いてしまう可能性があります。

・めまい
・頭痛
・低血糖
・筋肉痛
・身体の軟弱化
・疲労

さらに、長期間にわたって断食を続けると以下のような症状も出てくることがあります。

・貧血
・免疫力低下
・肝臓や腎臓の病気
・不整脈
・ビタミン、ミネラル欠乏
・下痢
も引き起こす恐れがあります。

さらに、以下の方は、断食をすると体に悪影響が及んでしまうので絶対に断食してはいけません。

・妊娠、授乳中の女性
・高齢者、子供
・栄養失調の方
・不整脈の既往歴のある方
・肝臓または腎臓障害のある方
・糖尿病の方
・慢性疾患の方

断食は短期間で体重が落ちるので、魅力的なダイエット方法かもしれませんが、リバウンドや体調を崩す可能性もあるため、ダイエット方法として積極的におススメできないのです。

どうすれば健康的にダイエットできる?

ダイエットは一時的に取り組めばよいものではなく、健康改善・維持のために長期にわたって取り組むものです。このように考えると、ダイエットは食生活の改善と運動に取り組みながら、体に負担をかけないペースでじっくり取り組むのがおすすめです。即効性はありませんが、ダイエットをやめても健康的な体を維持しやすくなります。

食事で心がけること

・最初に野菜を食べる
・脂肪分が少ないたんぱく質(赤身の肉、魚など)を食べる
・から揚げやコロッケ、メンチカツといった揚げ物を控える
・ご飯を少し(2、3口ぐらい)残す

運動で心がけること

・ウォーキングやジョギング、水泳といった有酸素運動を20分以上行う
・筋肉トレーニングも少しずつ取り入れ、筋肉をつけて基礎代謝量を増やす

おわりに:将来の健康を考えれば、断食以外のダイエット方法のほうがおススメ

断食は成果を実感しやすい反面、長期間続けるのは難しいですし、断食をやめた後にリバウンドするリスクもあります。時間はかかりますが、食事や運動を見直しながら、時間をかけてダイエットに取り組んだほうが、その成果を維持しやすいと思います。せっかくやせるために努力するのですから、そのがんばりがムダにならない方法でダイエットしましょう。

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