記事監修医師
前田 裕斗 先生
2017/6/15
記事監修医師
前田 裕斗 先生
「食べ物には気をつけてるし定期的に運動もしているのに、なんで全然体重が減らないんだろう…」とダイエットにお悩みの方、
それ、もしかしたら服用中の「薬」が原因かもしれません!
ということで今回から2回にわたって、体重増加を引き起こす薬をご紹介していきます。
薬の種類によっては、空腹感を感じさせたり、カロリーの燃焼力を低下させたり、余分な体液を保持させたりする副作用を持つ場合があります。ただし、副作用がどれくらい出るかに関しては個人差があります。1ヵ月で何kgも太ってしまう人もいれば、全然太らない人もいます。
薬の副作用による体重増加は、男女問わず起こりうる現象です。ただ、女性は男性よりも体重が増えやすく、かつ減らすのが難しい傾向にあるため、同じ薬を服用している男性よりも太りやすく、ダイエットで苦労する可能性があります。
服用すると体重を増加させる可能性のある薬には、さまざまな種類のものがあります。
ダイエット中の方は、自分が以下の薬を服用していないかチェックすることをおすすめします。
・エスシタロプラム(レクサプロ)
・フルボキサミン(ルボックス)
・ミルタザピン(リフレックス)
・パロキセチン(パキシル)
・セルトラリン(ジェイゾロフト)
上記の薬は、「SSRI」(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)と呼ばれる薬剤です。これらの薬は脳の「気分を良くさせる」化学物質の量を増やしますが、この化学物質の中には、代謝を低下させる作用を持つものもあります。その結果、食べなくても脂肪が増えたりしてダイエットを妨げることがあるのです。また、その他に食欲を増進する作用もあります。
こういった副作用は、特に長期的に薬を服用している人に起こりやすい傾向にあります。
・クロザピン(クロザリル)
・リチウム
・オランザピン(ジプレキサ)
・クエチアピン(セロクエル)
・リスペリドン(リスパダール)
・クロルプロマジン(コントミン)
これらは双極性障害や統合失調症といった精神疾患を持つ患者に処方される薬ですが、脳に直接影響し、体重や代謝に影響を与える可能性があります。精神安定剤は食欲を増進させ、その状態を持続させることがあるため、短期間で体重が増えてしまう人もいます。
長期間服用する人はより体重が増えやすくなるので注意しましょう。
うつ病の薬や精神安定剤など脳に作用する薬は、食欲を増進させたり、代謝に影響を与えたりするので結果的に体重が増えてしまうケースがあります。ダイエットを頑張っているのになかなか減量できない方は、上記の薬を服用していないか一度チェックしてみてくださいね。
↓ 続きはコチラ ↓
体重増加、この薬が原因かも?
「ダイエットがうまくいかない…」それ、服用薬が原因かも?②