便秘が当たり前になっているならぜひ!便秘とその合併症の症状とは?

2017/6/5

山本 康博 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 呼吸器内科医

山本 康博 先生

女性だったら、一度は経験があるであろう「便秘」。すっかり慣れてしまって、気づいたら数日間、便意がないなんてこともあるのでは?
ここでは改めて通常の便秘の症状を復習するとともに、怖~い合併症について知っておきましょう。

便秘になったときの症状は?


便秘はもっとも一般的な胃腸の症状のひとつであり、誰にでも起こりうるものです。
通常、下記のような症状があります。

・1週間に排便が3回未満
・便が硬く乾燥している
・排便時の痛み
・排便が困難

排便に限らなくても、下記のような症状が現れます。

・腹部の痛みやけいれん
・腹部の膨満
・気分が悪い
・食欲減少

正常な便の習慣は人によって異なり、1日に1回以上トイレに行く人もいますが、3~4日に1回しか行かない人もいます。ただし、便秘になった場合、便を出すのが難しくなり、頻度も少なくなるところは共通しています。

同様に、赤ちゃんも一日に数回、便をする子もいれば、1週間に数回しかしない子もいます。しかし、いつもより便が少ないのであれば、便秘の可能性があります。

便秘になると、排便がより困難になり、便を完全に出しきれていないように感じることがあります。また乾燥していて硬く、異常に大きい、もしくは小さい便が出ることもあります。

ただし、便秘はしばしば短時間しか持続せず、危険でなものではありません。便秘を予防または緩和するための処置をとりましょう。

便秘の合併症


便秘は、ふだんよりも排便の頻度や量が減るだけではありません。慢性的で長期化した便秘は、痔、肛門裂傷、直腸脱、または宿便(糞詰まり)などの健康問題につながる可能性があります。
それぞれどんな症状なのでしょうか。

痔は、肛門のまわりや下部直腸の中で静脈が腫れて炎症を起こした状態で、排便時の力みなどにより発症します。

肛門裂傷

肛門裂肛は、肛門に小さな傷がつくことで、かゆみや痛み、出血の原因となります。

直腸脱

直腸脱は、直腸が脱落して肛門から突き出る症状です。排便中にいきむと起こることもあります。また直腸脱によって、肛門から粘液が漏れることもあります。
便秘の経験がある高齢者に多くみられ、一般的に男性よりも女性、特に閉経後の女性により多く見られます。

宿便

宿便は、硬い便が腸や直腸を詰まらせて、腸が便を押し出すことができないことで起こります。宿便は、小児および高齢者に頻繁に起こるとされています。

医師に相談するタイミングは?


通常、食生活やライフスタイルを変えることで、自分で便秘を治療することができます。
それでも改善が見られない場合は、医師に相談しましょう。特に、直腸出血、原因不明の体重減少、持続的な疲労が気づいた場合は、医師のアドバイスを受けたほうがよいでしょう。

おわりに:油断は禁物!正しい知識を身につけましょう

自分の生活を見直すことで、便秘は改善することができます。ただし、自力で改善させられるだけに、不摂生な生活が続くとすぐに元に戻ってしまうことも多いです
健康上の大きな問題になることもありますから、油断は禁物。規則正しい生活を心がけましょう。

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