生理前にダイエットするのは大変!?~月経前症候群の症状と対策~
2017/7/20
ダイエットしていても、生理前になると甘いものが無性に食べたくなることはありませんか?実はそれは月経前症候群の症状の一つなのです。そのため、女性によっては生理前はダイエットするには特に大変な時期になります。
この記事では月経前症候群の症状、およびダイエット中の月経前症候群の対策方法について解説していきます。
月経前症候群とは
月経前症候群(PMS)とは生理の2週間前から生理開始直前に起こる体や気持ちの変化のことです。体に現れる症状としてはお腹や乳房が張ったり、頭痛がしたりします。気持ちの変化としては、イライラしたり甘いものが急に食べたくなったりするという症状が現れます。
月経前症候群の原因はまだはっきりとは解明されてはいませんが、ホルモンの値と脳内物質の変動がその原因ではないとかと考えられています。女性が食べるものも影響している可能性があります。
生理前のダイエットは大変?
食欲増進は月経前症候群の一般的な症状です。生理前はストレスホルモンであるコルチゾールの値が上昇するので、体はこの状態を調節するために食べ物を欲するようになると言われています。そのため、生理前はダイエットのために甘い物を制限していたとしても、無性にそれらを食べたくなってしまうことがあるのです。
さらに、月経前症候群の症状の一つであるイライラも食べ物を食べてしまう原因になります。そのため、生理前のダイエットはそういった食欲やイライラに打ち勝たばければいけないので、ダイエットするには特に大変な時期なのです。
月経前症候群の対策
月経前症候群に向き合いながらダイエットするにはどうすればいいのでしょうか。ここでは月経前症候群に打ち勝つヒントをご紹介していきます。
カルシウムとビタミンD
アメリカで行われた18-22歳の女性を対象にした調査では、カルシウムとビタミンDを多く摂取した女性は月経前症候群が起こりにくかったことが分かりました。そのため、生理前は特に牛乳やヨーグルト、チーズなどのカルシウムが豊富な食品と鮭やしらす干しなどのビタミンDが豊富な食品を摂取するようにしましょう。
ビタミンBIとビタミンB2
女性がビタミンB1とビタミンB2を多く摂取すると、月経前症候群のリスクを大きく下げる効果があることが最近の研究で報告されています。専門家はこれらの栄養素はサプリメントからではなく、これらの栄養素を含む食品から摂取するようにすすめています。また、アルコールはビタミンBを体内から奪う働きがあるので、生理前はアルコールの量を控えるようにしましょう。
食事を抜かさない
ダイエットのために朝食や昼食を抜かしている人がいるかもしれませんが、生理前はそれは逆効果です。月経前症候群が原因で普段よりもさらに空腹を感じる場合もありますし、食事を抜かしてしまうと、血糖値が急激に低くなるため、もっとイライラするようになってしまうこともあります。
水を飲む
水を積極的に飲むことで、月経前症候群の症状であるむくみが緩和され、老廃物が体の外に出やすくなります。また、水は満腹感を生み出し食べすぎを防いでくれる効果も期待できます。
心身ともに健康的な生活を
健康体重を維持することは、月経前症候群を防ぐことに役立ち、肥満や過体重の女性は月経前症候群の症状がでやすいということがわかっています。さらに、ストレスも月経前症候群の症状の重さに関係しているといわれています。そのため、普段から健康的な食生活に期を使い、適度に運動してストレスを溜め込まないことが大切です。
おわりに:生理前にダイエットがうまくいかないときは月経前症候群のせいかも
生理前になるとイライラしたり、甘いものが無性に食べたくなったりします。それらの症状は月経前症候群の一つで、決してあなたのダイエットへの意思が弱いことを意味するのではありません。そのため、今回ご紹介したようなヒントを実践し、生理中のダイエットをうまくすすめて行きましょう!