子供のうちに身に付けさせたい2つの生活習慣とは?

2017/8/25

山本 康博 先生

記事監修医師

MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長
東京大学医学部卒 医学博士
日本呼吸器学会認定呼吸器専門医
日本内科学会認定総合内科専門医
人間ドック学会認定医
難病指定医
Member of American College of Physicians

山本 康博 先生

成長や病気などに大きく関わる生活習慣。
特に睡眠と食事は子供たちの成長に多大な影響を与えます。
健やかな発育のためにも、良い生活習慣を身に付けさせたいですよね?
そこで、この記事では健康的な睡眠及び食習慣を子供に教えるためのヒントをご紹介します。

冷凍宅配食の「ナッシュ」
冷凍宅配食の「ナッシュ」

良質な睡眠をとること

これから成長期を迎える子供にとって、きちんと睡眠をとることは大人以上に大切なことです。
質の良い眠りのためには、就寝時間を一定にすることや就寝前にリラックスした状態でいることが効果的とされています。

眠りを助けるリラックス法

リラックスできている状態というのは、子供が寝るにあたって大切な段階です。
就寝前にできるおすすめのリラックス法として、以下のものが挙げられます。

・温かい(熱い)温度での入浴
体がリラックスしやすい体温になります。

・軽いヨガストレッチなどのリラクゼーションエクササイズ
筋肉をリラックスさせるのに役立ちます。

・リラクゼーションCDを聴く
リラクゼーションミュージックには、聴く人をリラックスさせる効果があるといわれています。

その他、本を読む・ラジオを聴くという方法もあります。

特に注意!!眠りを妨げる電子機器

ベッドの上にはタブレット、コンピュータ、携帯電話(もしくはスマートフォン)、テレビなどの電子機器があり、さらに騒音が聴こえ、質の悪いマットレスで寝つきが悪い・・・そのような寝室では、上で述べたリラックス方法の効果も半減してしまいます。
騒音は耳栓などで防音対策をし、マットレスは寝心地の良いものに換えましょう。
電話やほかの機器は階下で充電するようにしてください。

また、スクリーンから放たれる光も子供の入眠に影響を及ぼすと考えられています。
子供の寝室にスクリーンを置かないようにしましょう。

健康的な食習慣が“あたりまえ”になるように

この時期は食生活について子供に教えるのに最適とされている時期です。
なぜならば、子供のうちにとる行動パターンは、大人になっても繰り返される可能性が高いからです。
逆に言うと、幼児期に食事のルールやマナーが身に付けば、健康的な食習慣がスタンダードになると考えられます。

朝食を抜かない

定期的に朝食を食べる人は過体重になる可能性が低いことがいくつかの研究で示されています。
また、朝食は子供の精神にポジティブな影響を及ぼし、午前中に集中力を高めるなどのメリットがあることが明らかになっています。

毎日をいきいきと過ごすためにも、きちんと朝食を摂るようにしましょう。
たとえば、スライスしたフルーツをのせた全粒粉の低糖タイプのシリアルを食べれば、必要なビタミンやミネラルを手軽に補えます。

禁止は厳禁!? 健康的な間食を用意する

何かを禁止するという行為は裏目に出てしまう可能性があるため、できるだけ避けたほうが良いでしょう。
ダイエット経験があればわかると思いますが、特定の食べ物を禁止してしまうと、いつも以上に美味しそうに感じてしまったり、食べたくなってしまうものです。
それと同様に、完全に甘いものを禁止してしまえば、子供が必要以上にほしがることになりかねません。
お菓子を禁止するのではなく、毎日食べることが習慣化しないようにしてあげましょう。

また、子供が甘いものを欲しがったり間食をしたがったりする場合は、健康的な食べ物を用意してください。
例えば、ヨーグルトとフルーツやフルーツスムージー、自家製フルーツアイスキャンディー、トマトスープなどが挙げられます。
そうすれば「食べたい」という欲求を満たしながら、ヘルシーな食習慣を続けることができるでしょう。

おわりに:子供のうちから、正しく健康な食習慣を身につけよう

子供たちが成長していくうえで大きな影響を与える生活習慣。
長い人生をできるだけ健康に過ごすためにも、幼いうちから規則正しい食習慣を身に付けておくようにしましょう。

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