車椅子の方におすすめのダイエット法は?

2017/7/20 記事改定日: 2018/12/10
記事改定回数:1回

二宮 英樹 先生

記事監修医師

東大医学部卒、セレオ八王子メディカルクリニック

二宮 英樹 先生

車椅子を使う方は、健常者と比べて運動で消費するカロリーが少ない傾向があります。このため、体重を減らすことは簡単ではありませんが、健康的な体重を維持するためにできることはあります。この記事では、車椅子の方におすすめのダイエット法と、そのコツをご紹介します。

体重が増えすぎることのリスク

車椅子を使っている方の場合、体重増加のリスクが特に高くなります。というのも、車椅子を使っていると脚の大きな筋肉を使わないことが多く、日常生活での消費エネルギーが少なくなるからです。 体重が増えすぎたり、肥満になったりすると、2型糖尿病や心臓病、特定の癌といった深刻な病につながるリスクが高くなります

体重が増えやすい理由

体重が増えやすい理由のひとつに、食事の量があります。特に車椅子を使い始めたとき、以前と変わらない食事を摂っていることが多いです。しかし、前述したとおり、エネルギーの消費量は減っているため、体重が増えてしまうのです。また、自分よりも多くのカロリーを必要とする人と一緒に暮らしていると、その人と同じくらい食べてしまって体重が増える、というケースも考えられます。

もうひとつの理由として、筋肉量の減少があります。車椅子に乗っている時間が長くなると脚の筋肉が少なくなる可能性があるため、筋肉量の減少に伴って代謝量も減り、カロリーを消費しにくくなってしまうのです。


車椅子の人がダイエットするには?

健康的にダイエットするためのポイントは、食事や身体活動の量を調整することです。体重を減らすためには、食べ物や飲み物から摂取する以上にエネルギーを消費することが欠かせません。

これは摂取カロリーを減らすことと、今まで以上に活発に動くことを組み合わることで実現可能です。ただし、動き回ることを厳しく制限されている場合は、食事療法を中心としたダイエットに取り組みましょう。

食事を見直し・改善する

体重を維持するためには、一般的な男性の場合は1日約2,500キロカロリー、女性の場合は1日に約2,000キロカロリーが必要です。しかし、車椅子の方の場合はこの数値よりも摂取カロリーを減らす必要があります。1日に必要なカロリーを算定するときには、かかりつけの医師や栄養士の手を借りるのも良いでしょう。

また、摂取カロリーを減らして食事を調整している間は、健康的な食生活を維持しつつ、必要な栄養素はすべてカバーすることが重要です。同時に、脂質や糖分を多く含む食品や飲み物の量を減らしましょう。

以下に、健康的なバランスのとれた食事を心がける上でおすすめの食べ物を紹介します。

  • 果物や野菜
  • 玄米や全粒粉のパンやパスタなどの炭水化物
  • 牛乳及び乳製品
  • 肉、魚、卵、豆など、乳製品以外のタンパク質

活動的に過ごす

健康的な体重を維持するためには、なるべく活発に動くことが重要です。これは、食事から摂取した以上のカロリーを消費するためだけでなく、体力の向上につながるのでダイエットを後押ししてくれます。

できれば筋力トレーニングだけでなく、定期的に有酸素運動(少し息切れするくらいに心拍数を上昇させ、汗をかく活動)を行うことを心がけてください。有酸素運動は、ダイエットにおいてとても重要です。スポーツをしたり、ジムに行ったりするのもよいですが、日常生活の中で、車や公共交通機関を使う代わりに少しずつ車椅子で出かけるようにするだけでも構いません

ジムを利用したいときば、車椅子の方に適した運動器具を使ったり、水泳、バスケットボール、ネットボール、バドミントン、ボッチャといった車椅子スポーツをするという選択肢もあります。

おわりに:食事に気をつけるとともに、できるだけ体を動かすよう行動することが大切

車椅子の方が毎日活動的に過ごすことは難しい、というイメージがあるかもしれません。でも、肥満や病気を防ぐ上で、健康的な生活を送ることは大切です。バランスのとれた食生活とともに、適度な運動にも取り組みましょう。


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