元気で食欲もあるからよけい心配?子供の下痢の原因や症状を知ろう

2017/6/16

山本 康博 先生

記事監修医師

MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長
東京大学医学部卒 医学博士
日本呼吸器学会認定呼吸器専門医
日本内科学会認定総合内科専門医
人間ドック学会認定医
難病指定医
Member of American College of Physicians

山本 康博 先生

子供は下痢になりやすいとわかってはいても、病気にかかっているわけではないときの下痢や、一緒に腹痛が続いたりするとやはりとても心配ですよね。
そのような時に落ち着いて対処できるように、子供の下痢の症状や対処法を知っておきましょう。

子供の下痢の原因

子供が下痢になる原因として多いものを以下に挙げます。

・下痢を引き起こすウイルスや細菌への感染
・消化器系を刺激するものを食べた後

・消化不良(暴飲暴食、冷たいものの飲みすぎ、刺激物の摂りすぎなど)

子供の下痢の症状

ゆるく水っぽい便が1日に何度も出ている場合は、概ね下痢と考えられます。ときどき下痢になること自体は、心配する必要はありません。しかし、下痢に伴い嘔吐や発熱、膨満感があったり、下痢に血が混じっている(などの場合は特別な医療機関の受診をお勧めします。

その他、強い下痢のため脱水症状を起こしたときは注意が必要です。嘔吐や下痢により体内の水分と電解質が大量に失われることによって体内には様々な異常が生じます。お子さんの場合は自力で水を飲んで脱水症状を治すことができませんので保護者の注意が必要です。
なお、脱水症状の兆候には、唇のひびわれ、泣いても涙がでない、尿量の減少などがあります。

子供の下痢への対処法

急性の下痢を治すには、特別な治療は必ずしも必要ではありません。代わりに、次のようなことを行ってみてください。

・消化のよい食事を食べさせる

・脱水症状を避けるため、水をたくさん飲ませる

・消化を悪くする高脂肪、高タンパクの食べ物を避ける

・子供が嘔吐している場合は、しばらく固形の食べ物を与えない
嘔吐した後10~15分間、特に嘔吐し始めのときは、何も飲食させないほうがよいでしょう。ただし、口の中の嫌な味を取り除くために、少量の水を飲ませることは問題ありません。

・経口補水液のような補水液を与える
最初は少しずつ飲ませてみましょう。飲めるようであれば、少しずつ他の水分を与えていってよいでしょう。改善してきたら、徐々に通常の食事を与え始めてよいです。

大腸菌が原因となることも

大腸菌は、激しい腹痛や下痢を引き起こし、出血性下痢の原因となります。特に子供の下痢の原因となるというわけではありませんが、子供や高齢者、別の病気を持つ人の場合、症状がより悪化する可能性があるため、注意が必要です。

ある種の大腸菌株は、溶血性尿毒症症候群と呼ばれる重篤な合併症を引き起こす可能性があります。溶血性尿毒症症候群を発症すると、腎臓の小さな血管の内壁に損傷を与え、腎不全に至ることがあります。高齢者や5歳未満の子供、および免疫系が弱い人は、この合併症を発症するリスクが高いです。

これらのリスクカテゴリのいずれかにいる場合は、激しい下痢、もしくは血まじりの下痢といった最初の兆候の段階で、すぐに医師に相談しましょう。

おわりに:日頃からの観察が大切です

赤ちゃんのときだけでなく、幼児となってからも、子供のうんちの世話は続きます。うんちのお世話をする時間は、子供の健康状態を知るとてもよいチャンスといえるでしょう。
悪化させないよう、いつも観察を怠らず、異変にはいち早く対処してあげてください。

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