記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2017/6/16
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
糖尿病は、血糖(グルコース)レベルが高くなり過ぎる病気で、、一度罹患すると生涯にわたるお付き合いとなります。
さらに糖尿病は、合併症として多くの深刻な健康問題のリスクを増加させます。
ここでは、さまざまな合併症の具体例を見てみましょう。
血糖値やライフスタイルをしっかりとコントロールすることに加え、事前に知識を持っておくことが合併症の予防や発症の遅延に役立ちます。
糖尿病の合併症を以下で紹介します。
高血糖が持続することで免疫力が低下します。また、糖尿病による末梢神経障害によって皮膚の傷に気づきにくいことがあります。その結果、皮膚の感染症を引き起こす可能性があります。注意を払いましょう。
糖尿病になると、緑内障、白内障などの眼の問題につながるリスクがあります。定期健診は必ず受けるようにしてください。
糖尿病性網膜症の検査のため、1年に1度は眼科検診を受けたほうがよいでしょう。
高血糖が神経の周囲のの小さな血管に損傷を与え、糖尿病性神経障害を起こす可能性があります。
また、消化器系の神経が冒されている場合は、糖尿病性胃腸症と言って、吐き気を感じたり、嘔吐、下痢、便秘をすることがあります。
糖尿病をお持ちの方の緊急疾患で致死的になる可能性があります。それぞれの症状について理解し、必要に応じて検査を受けましょう。
血圧をコントロールし、進行するリスクを低く抑えるようにしてください。糖尿病性腎症によって透析が必要になることがあります。
心臓や脳を栄養する血管に障害を招くことで、これらのリスクが高まります。
糖尿病の男性で特に喫煙している人の場合、神経や血管の損傷は勃起の問題につながります。ただし、これは通常、投薬治療で回復可能といわれています。
糖尿病の女性には以下の可能性があります。
・性欲減退(リビドーの喪失)
・セックスによる快楽の軽減
・腟の乾燥
・オルガスム能力の低下
・セックス中の痛み
腟潤滑が不足している場合、または痛みを伴う痛みを感じる場合は、腟潤滑剤または水系ゲルを使用しましょう。
糖尿病の妊婦は、流産や死産のリスクが高くなります。また、血糖値が妊娠初期および直前にきちんとコントロールされていない場合、赤ちゃんが重度の先天性欠損を発症するリスクも高まります。
糖尿病の合併症は多岐に渡り、長期的な血糖のコントロールによってしっかり予防する必要があります。糖尿病の合併症は深刻なものが多く、発症してしまうと、非常に長い付き合いとなるうえ、油断すると命にかかわる問題になることもあります。