こんなときどうする? 生理のトラブル

2017/3/3

佐藤 典宏 先生

記事監修医師

産業医科大学第1外科

佐藤 典宏 先生

平均的な生理の周期は28日間、いったん生理が始まると約3日~7日間続くことが多いけれど、年齢を重ねるにつれて、色々な変化に気づくことがあります。変化することが必ずしも深刻な病気の兆候というわけはないけれど、いつもと違うのはやっぱり気になりますよね。ここでは生理にかかわる代表的なトラブルをご紹介します。

無月経

生理が来ない一番の理由は、妊娠している可能性があることです。性交をしたことがあり、かつ、生理がない場合は、一度妊娠検査を受けてみてください。

一方、妊娠の可能性がないにもかかわらず2~3カ月生理がない場合は、医師の診察を受けたほうがよいでしょう。

一般に、無月経の原因はホルモンバランスの乱れといわれていますが、以下のようなものも無月経の原因になります。

・ストレス
・急激な体重減少
・運動のしすぎ
・避妊薬の服用

避妊薬を長期間服用していた場合は何カ月も生理がこないかもしれませんが、この場合はあまり深刻ではありません。避妊注射やミレナと呼ばれるIUS(子宮内黄体ホルモン放出システム)などのいくつかのタイプの避妊では、月経が完全になくなることがあります。

なお、閉経に近づいている女性は排卵が定期的でなくなるため、無月経になることは珍しいことではありません。

不正出血、または性交後の出血

不正出血やセックスの後に出血がある場合は、感染症や子宮頸部の異常、まれにがんの可能性があります。特に性交の後に出血する場合、子宮頸部に異常があるかもしれません。異常は良性ポリープかもしれませんし、クラミジアのような感染症にかかっている可能性もあります。このような場合は、医師の診察を受けてください。

また、低用量ピルを服用すると、不正出血することがあります。これは、ピルを変えることで症状が改善することがあります。

突然生理が変化する

40歳未満の女性の場合、生理に多少変化がみられても重大な病気が隠れている可能性はあまり高くありません。しかし、40歳以上で、経血量がかなり多くなったり、生理の期間が長くなったり、不正出血がある場合は検査が必要です。

このような場合は、子宮内膜がん、子宮頸部または子宮内膜ポリープ、早期発見すれば治療できる前がん状態と関連している可能性があります。異変に気づいたら、医師の診察を受けてください。

生理中のおりもの

おりものがあるのは通常のことで、生理の周期を通しておりものは変化します。普通は透明かクリームがかった白色で、下着にわずかに黄色いしみがつくことがあります。排卵が近くなると、おりものは生卵の卵白のように少しねばねばします。

ただし、おりものが緑色だったり血液が混じっていたりにおいがする場合は、感染症の可能性があるため医師の診察を受けてください。

おわりに

生理は一定の周期に沿っておとずれるので、ちょっとでも変わると比較的気づきやすいと思います。いつもと違うだけで不安になりやすい、生理。ちょっとでも不安なことがあれば、恥ずかしがらずに病院へ行き、医師の診察を受けましょう。

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