記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2017/6/16
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
禁煙に失敗してしまう人は少なくありません。それは、タバコの誘惑が日常生活の中にたくさん潜んでいるからです。今回は禁煙に失敗する理由から成功のコツをご紹介します。いつも禁煙に失敗していると悩んでいる人は参考にしてください。
禁煙失敗の一番の理由は、吸いたい欲求に負けてしまうことではないでしょうか。喫煙欲求は非常に強く、喫煙者を見たり、飲酒したり、ストレスによって誘発されるといわれています。
タバコを吸いたい欲求に耐えるための対策として、禁煙用医薬品と行動習慣の修正を組み合わせることが挙げられます。また、タバコを吸う人から離れることも重要です。再びタバコを吸ってしまう人の約4分の3は、タバコを吸う人と一緒にいるときに吸いたくなり、1本わけて欲しいと頼んでしまうことで失敗してしまうといわれています。
喫煙を成功させるポイントは、うまくいかなかった原因を自覚することです。また、喫煙を再開してしまったとしても、間をおかずすぐに禁煙を開始すると成功しやすいといわれています。
禁煙を失敗するかもしれないと考えることは全くの無意味です。たとえ失敗したとしても、これは自分自身について学ぶチャンスと捉えましょう。仮にまたタバコを吸うようになってしまっても、完全に禁煙するまで何度でもチャレンジすればいいのです。周囲の人に協力してもらいながら、タバコを止められるようになるまで諦めずに頑張ってください。
喫煙を再開してしまう危険性は、禁煙を始めてから最初の数週間が最も高いといわれていますが、禁煙開始から数ヶ月後、あるいは数年後に喫煙を再開してしまう人も多く、タバコの誘惑は長く続くものだと考えた方がいいでしょう。
タバコの誘惑がある状況を完全に避けるようにすることが大切です。また、誘惑に負けたときも落ち込むのではなく、今後誘惑に負けないようにするためにはどうしたら良いかを具体的に考えるようにしましょう。。
ストレスを和らげたり、リラックスするためにタバコを吸う人は多いと思います。 温かい風呂に入る、散歩に行く、ゆっくりと深く呼吸したりして、リラックスするようにしましょう。 口寂しいときは、ガムや飴などで代用するようにしてください。
「タバコを買わない」「持ち歩かない」そして「もらいタバコをしない」ということを徹底しましょう。
なぜタバコを止めたいのかを思い出しましょう。止めたい理由を常に念頭に置くことで、モチベーションを保てるでしょう。
喫煙しづらい環境作りに努めましょう。タバコを分けてもらえるような場所や機会からは、確実に距離を置くことが大切です。
タバコを吸いたくなったときに、「まず2時間」辛抱する努力をしましょう。2時間経てばタバコを吸いたいという気持ちが離れてくれるかもしれません。
禁煙を失敗してしまっても、落ち込まないようにしましょう。そして、すぐに禁煙を再開してください。できれば1週間以内に、禁煙を始める日を決めましょう。
失敗してしまった理由を明確にすることが大切です。理由が分かったら、タバコを避ける方法を考えられるはずです。
タバコを吸いたいという欲求がどうしても我慢できない人や、きっと我慢できないと不安になっている人は、医師に相談しましょう。
禁煙に失敗してしまう原因は人によって違います。たとえ失敗しても、なぜ失敗したかを真剣に考え、また挑戦すればいいのです。前向きに取り組み続けていれば、禁煙に成功する日が必ずくるでしょう。失敗しても諦めずに、何度でもチャレンジしてみてください。また、どうしても禁煙できないときは、友人や家族、医師の力を借りることも大切です。一人だけで頑張ろうと自分を追い込み過ぎないようにしてくださいね。