記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2017/6/16
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
現代人はさまざまなストレスを日々抱えています。ストレス解消には良質な睡眠が必要不可欠です。また、ストレスが睡眠不足の理由にもなりますので、ストレスを溜め込む前に、しっかりと睡眠を取ることが大切になります。今回は良質な睡眠を得るコツをまとめました。
最近では、3人に1人が睡眠不足に悩んでいるとされ、睡眠不足の原因となる、ストレス、コンピューター、仕事を家に持ち帰ること、などが非難されています。睡眠不足になると、不機嫌になったり、ベストの状態を出せなかったりなど悪影響があることはご存知だと思いますが、睡眠不足は不機嫌や集中力の低下だけではなく、身体の健康に深刻な影響を及ぼすこともあるのです。常に睡眠不足でいると、肥満や心臓病、糖尿病などの深刻な病気を引き起こし、余命を縮めると考えられています。このことから、健康に長生きするためには質の良い睡眠が重要な要素を持っているといえるでしょう。
ここからは、健康を獲得するための「良質な睡眠を取り方」についてご紹介します。
毎日同じくらいの時間に寝起きするよう心がけましょう。難しい場合には、朝に目覚ましとしてアラームをかけるのと同様に、寝る時間を知らせるアラームをかけてみましょう。
遅い時間に運動すると寝付けなくなる可能性があります。寝る時間の少なくとも5~6時間前に運動すると、ぐっすり眠ることができるようになると考えられています。
カフェインやニコチンによる興奮状態が消えるまでには最長で8時間かかるといわれています。そのため、遅い時間にカフェインを含んだ飲み物を飲んだり、喫煙しないようにしましょう。
アルコールは眠気を誘うかもしれませんが、睡眠サイクルを乱す作用があるとされています。飲酒したことで得られる睡眠は、早期に覚醒してしまうため、十分な休息を与えてくれないでしょう。
人は暗いところの方がよく眠れます。寝室から光を出すものをなくしましょう。暗幕カーテンやアイマスクで工夫しながら、適した環境を作ってみてください。
温かいお風呂、お気に入りの本、心地よい音楽などで寝る前にリラックスすると、眠りに入りやすくなるでしょう。
寝ようと思ってベッドに入ったても20分以上眠れないという場合は、一休みして何かリラックスできることをしましょう。眠れないことで不安が募ると、眠ることがより困難になってしまいます。
寝る数時間前から液体の摂取量を制限し、寝る準備の前と寝る直前の「2度」トイレに行くことを心がけましょう。
睡眠不足はストレスだけでなく、心身に深刻な病気を起こすことにもなりかねません。しっかり睡眠時間を確保し、良質な睡眠を取ることが大切です。