記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2017/7/26
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
便がゆるい状態がずっと続いている、いつも常にお腹が重いような気がする、食べてすぐにお腹を下してしまう……。そんな悩みはありませんか?
この記事では、治らない下痢で悩んでいる方に向けて、その原因と治療法について2回に分けてご紹介します。
今回は慢性の下痢の原因として考えられることを詳しく解説します。
急激な腹痛と下痢、それが1年に1〜2回起こる場合慢性とはいえません。
しかし、下痢が数週間続く場合は注意が必要です。内科や消化器内科の受診をオススメします。この記事では慢性下痢症の原因についてご紹介します。
あなたの下痢は、乳製品が引き金かもしれません。慢性的な下痢を引き起こす原因として、乳糖不耐症があげられます。慢性的な下痢を患っている人は、一度乳製品の摂取をやめてみてください。もしそれで症状が改善するようであれば乳頭不耐症の可能性が高まります。
グルテンも慢性的な下痢の原因となります。セリアック病は、小麦・大麦・ライ麦などに含まれるタンパク質の一種であるグルテンに対する免疫反応が引き金になって起こる自己免疫疾患ですが、セリアック病がない場合でも、グルテンを摂取しないことで調子が良くなるかもしれません。
脂肪の多い食べ物は下痢を引き起こすことがあります。胃の中の内容物の排出を遅くし、人々に膨満感を感じさせます。
アルコールやカフェインも下痢の原因になります。どちらも緩んだ便を引き起こす可能性があります。下痢が頻発する場合は、朝のコーヒーや夜のビールをやめてみましょう。
どちらかを毎日飲んでいるならば、やめたことで下痢が治る助けとなるかもしれません。
あなたの服用している薬が原因かもしれません。いくつかの薬物には、望ましくない副作用として下痢があります。下記に挙げたものが一般的です。
・下剤
・制酸薬
・マグネシウムを含む薬物
・非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)(アスピリン、イブプロフェンなど)
・抗菌薬
慢性の痛みがある場合は、慢性の下痢もあるかもしれません。
下記に挙げたような他の病気が下痢につながる可能性もあります。
あなたがIBSを患っているなら、ストレスは下痢を悪化させる可能性があります。
薬や生活習慣の改善は、再発を減らすのに役立ちます。
糖尿病が原因で下痢になることもあります。慢性糖尿病は、腸への神経に影響を与え、下痢を引き起こす可能性があります。状況を改善するには、糖尿病をより良くコントロールすることです。
がん治療も下痢を引き起こすことがあります。特に化学療法および放射線治療が下痢を引き起こすことが多いです。
化学療法は、しばしば消化管粘膜に損傷を引き起こす可能性があります。 放射線も同様です。
あなたの大切な人や自分自身で治らない下痢に悩んでいる人がいたら、ぜひこの話を読んでみるように薦めてくださいね。
原因がわからなくては的確な治療はできません。医師の診察や検査を受けて、病院での治療をしましょう。
次回の記事は、具体的な治療についてまとめています。
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