記事監修医師
産業医科大学第1外科
佐藤 典宏 先生
2017/3/6
記事監修医師
産業医科大学第1外科
佐藤 典宏 先生
自分を守るためにも、パートナーを守るためにもコンドームは必要なものです。ですが、その知識や使い方が間違ったものだったとしたら、望まない妊娠や性感染症への感染などの惨事を招き、お互いに悲しい思いをしてしまうこともあります。
そうならないためにも、正しい使い方や知識を知っておきたいですよね。この記事では、コンドームの正しい知識を解説していきます。
コンドームについては多くの迷信があります。正しい知識を身につけて使いましょう。
コンドームはドラッグストア、コンビニ等でどの年代でも年齢に関係なく購入することができます。
間違いです。装着するときは丁寧に、先端に空気が入っていないかを確認する必要があるだけです。セックスの最中は、尖った爪やアクセサリー、歯に気をつけましょう。もしコンドームが下がらないようであれば、表と裏が反対ということです。
また、そのコンドームをひっくり返して使用しないでください。精液が既に先端に付着している可能性がある(射精の前に精液が出ていることがある)ので、それは捨てて新しいものを使ってください。
もしコンドームが破れ、他の避妊法をとっていない場合、できるだけ早く病院に行って緊急避妊について相談してください。また性感染症についての検査も受ける必要があります。これは男女または男性同士の性交渉にもあてはまるものです。
コンドームを二個使用するのは、破れやすくなるので良くありません。一回につき一個だけ使ってください。
コンドームは妊娠や性感染症の予防になりますが、最も確実な避妊方法としては、他の避妊法と同時にコンドームを使用することです。
コンドーム以外の避妊法は、インプラントや注射、避妊リングやピルなどがあります。
少しの潤滑剤は良いいですが、油の入ったもの(例えばベビーオイル、ワセリン、ハンドクリーム)はコンドームを溶かす恐れがあるので使わないようにしてください。
また、リップクリームも同様に油を含んでいますので、水性の潤滑剤を使用して下さい。
コンドームを使うことで時間が無駄になることはありません。
実際、コンドームを使うことで絶頂をむかえる時間が長くなる男性もおり、これは男女共に喜ばしいことともいえます。
コンドームは多くの異なった形やサイズがあり、試すことができます。
ピルだけでは性感染症を予防できないのでコンドームをつける必要があります。
また、パートナーがピルを飲み忘れたり嘔吐した場合、ピルの効果は低まり妊娠の可能性が高まりますのでコンドームをつけて下さい。
オーラルセックスの場合でも淋病、クラミジアやヘルペスはがうつる可能性があるので必要です。
どんなに良い人でも、その人の性格や見た目だけでは性感染症を持っているかどうか判断できません。
性感染症のほとんどは自覚症状がないので、お互いに気づかないまま感染することも有り得えますので、コンドームを使って下さい。
安すぎたり、ホテルに置いてあるコンドームはすべてが安全とはいえません。 コンドームは信頼できるお店から購入しましょう。
また使用前には以下の事を確認してください。
・使用期限内か
・封が開いていないか
・傷がついていないか
コンドームに関する誤解や、間違った知識を持ったままパートナーとのセックスをしてしまったことで後悔してしまう…なんてことは避けたいですよね。そうならないためにも、コンドームの正しいつけ方、使い方、購入方法などを確認しておきましょう。