その口内炎はヘルペスが原因かも? 一般的な口内炎と口唇ヘルペスの違いを解説!

2017/7/19 記事改定日: 2018/3/19
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前田 裕斗 先生

記事監修医師

国立成育医療研究センター フェロー

前田 裕斗 先生

「口の近くにできものが・・・これって口内炎?いや、ヘルペス?」--違いが分かりにくい口内炎とヘルペス。では、ヘルペスの場合はどんな特徴が見られるのでしょうか。一般的な口内炎との違いなどを解説していきます。

口内炎の原因はヘルペスかも!?

一般的な口内炎は、ストレスや免疫力の低下、鉄分や亜鉛不足などの栄養の偏り、熱い食べ物による刺激などが原因で起こりますが、中にはウイルス感染が原因で起こるものもあります。その中で、単純ヘルペスウイルスの感染が原因で発症するものを「口唇ヘルペス(ヘルペス性口内炎)」と言います。

口唇ヘルペスは、単純ヘルペスⅠ型と呼ばれるウイルスが原因で発症するもので、生後半年~3歳くらいの乳幼児が発症することが多いです。ヘルペスウイルスに感染した大人や子供とキスをしたり、同じ食器を使ったり、手をつないだりといった接触や飛沫が原因で感染します。

口唇ヘルペスが再発する場合、同じ場所に現れる傾向があります。ただし、ヘルペスウイルスは目や性器など、感染している人のほかの体の部位に付着し他の人に感染することもあります。

ヘルペスによる口内炎は大人も発症する?

ヘルペスによる口内炎は、基本的に乳幼児の発症者が多いです。しかし、乳幼児の頃にヘルペスウイルスに感染したことがある大人であれば、疲労や体調不良など抵抗力が低下した際に、ヘルペス由来の口内炎を再発することがあります。

これは、ヘルペスウイルスにいったん感染すると体内に留まるためです。普段は休眠状態を続けていますが、ストレスや感染症、ホルモンバランスの変化などを原因として再発します。

ヘルペスと口内炎の違いや見分け方は?

厳密に言えば口唇ヘルペスも口内炎の一種ではありますが、一般的な口内炎の違いとしては、以下の点が挙げられます。見分け方の参考にしてください。

口唇ヘルペスの特徴

・口腔内だけでなく舌や唇、歯茎などに複数の水疱ができる
・水疱は赤く腫れて、強い痛みを伴う
・水疱ができてしばらくするとかさぶたができる
・水疱が破裂してから完全に治るまで伝染力が持続する
・高熱を伴うことがある(初感染時)
・前兆として、口周辺のチクチク感を感じることがある

一般的な口内炎の特徴

・2〜10mmほどの円形の白っぽい潰瘍ができる(境界線は赤く縁取られている)
・単一で発生することが多い
・10日ほどで自然に消滅する

ヘルペスによる口内炎は軟膏で治療できる?

口唇ヘルペスの治療ですが、軽度であれば、軟膏などの抗ヘルペスウイルス外用薬を1日数回塗布することで、2週間程度で治癒します。中等度以上の場合は、抗ヘルペスウイルス薬を内服治療するか、入院にて点滴治療等が必要になる場合があります。

なお、通常の口内炎だと思い込み、アフタゾロンなどのステロイド軟膏を塗ってしまうと症状が悪化し、水疱がさらに広範囲に広がる恐れがあります。小さな水疱が複数でき、潰れて口内炎になるのを繰り返すようなら、口唇ヘルペスの可能性が高いので、自己治療せずすぐに口腔外科を受診するようにしてください。

おわりに:口内炎とヘルペスの違いは発熱と多発する水ぶくれ

口内炎とヘルペスはなんとなく違いが分かりにくいこともありますが、ヘルペスは熱をもったり、水ぶくれが複数できたりとはっきりとした特徴があります。また、ヘルペスは主に口、唇の周辺、舌などにできるのも特徴的です。ヘルペスの場合は市販の軟膏を塗ると悪化する恐れがあるので、自己判断せずまずは病院を受診するようにしましょう。

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