記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2017/6/20
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
アレルギー検査と聞くと「何をするのかわからなくて不安」「すごく時間がかかりそう」という印象がありませんか?実は、シンプルで比較的手軽に受けられるものも多いです。
検査が必要な場合に安心して臨めるよう、一般的に実施されている検査内容を詳しく見ていきましょう。
もし子供にアレルギーと思われる症状があり、その原因が特定できない場合にはアレルギー検査を受けましょう。
例えば、通年性鼻炎(1年中鼻水の症状が見られる状態)の場合、ハウスダストやダニおよびカビなど、鼻炎の症状を引き起こす可能性があるアレルゲンは多く存在しています。
また、食品アレルギーを持っている場合は、毎日摂取している食べ物によって引き起こされている可能性があるのです。
アレルギーの検査は病院で受けることができます。
アレルギーがあるかどうかはもちろん、どんな物質が原因なのかについても特定できるでしょう。
そしてこれは、アレルギー症状をコントロールするときに重要な情報になります。
また、既に診断されているアレルギーのモニタリング(監視)にも有効に使えます。
赤ちゃんや子供に見られる特定の食品に対するアレルギーの中には、成長に伴って反応が消えたケースもしばしば見られます。
たとえば牛乳や卵といったものに対して既にアレルギー反応が消えていることを検査で確認できれば、今後はその種の食品を避ける必要がなくなるのです。
代表的なテストは以下の通りです。
アレルゲンを探す際には、通常、皮膚プリックテストが最初に行われます。すぐにでき、無痛で、安全で、約20分以内に結果がわかります。疑われるアレルゲンが少量ついた針を皮膚に刺し、アレルギー反応が起こるかを確認します。アレルギーがある場合、刺した周囲の皮膚はすぐにかゆくなったり、赤くなったり、みみずばれと呼ばれる肌の膨らみが現れます。
アレルゲンの検査に使用される血液検査は、特異的 IgE検査と呼ばれ、正式にはRAST検査と呼ばれています。
これは疑わしいアレルゲンに反応した免疫系によって産生された、血液中のIgE抗体の数を測定するために使用されます。
アレルギーがあるかどうかだけでなく、アレルギーの強さを調べることも可能です。
パッチテストは皮膚反応を確認するために使用されます。
たとえば湿疹が特定の化学物質との接触によって引き起こされているかどうかを調べるために、少量の疑わしい物質やニッケルなどの化学物質を特殊な円盤状の金属に加え、48時間皮膚に貼り付けて反応を見ます。
この検査は病院の皮膚科で行われることが多いです。
経口チャレンジとも呼ばれる食物チャレンジテストは、食物アレルギーを診断する最も正確な方法です。
テスト中はアレルギーがあると思われる食品の量が徐々に増え、どのように反応するかを確認します。
ちなみに、各予検査時には1つの食べ物しか検査できないことがほとんどです。
検査と聞くと怖いイメージがあるかもしれませんが、そのような心配は要りません。
快適な毎日を過ごすためにも、検査を受けて原因をつきとめ、アレルギーが改善するようにしていきましょう。