赤ちゃんが下痢や嘔吐で脱水症状になると、どんな変化が起こるの?

2017/6/26 記事改定日: 2019/5/10
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山本 康博 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 呼吸器内科医

山本 康博 先生

赤ちゃんや小さな子供が下痢や嘔吐を起こすと脱水症状になりやすいです。
ここでは、赤ちゃんが下痢や嘔吐を起こしているときに脱水症状を起こさないようにするための対策と、病院に行った方がいい兆候について解説していきます。

赤ちゃんは下痢と嘔吐で脱水になったときの症状とは?

赤ちゃんと小さな子供には、下痢と嘔吐は頻繁に起こります。
赤ちゃんや子供の下痢や嘔吐は、特別な治療の必要がないものがほとんどであり、自宅で目を離さずに面倒をみてあげれば次第に回復していきます。

しかし、赤ちゃんや子供は脱水症状になりやすいです。脱水症状はときに深刻な状況を招く恐れがありますので、赤ちゃんが脱水症状になっていないかをきちんとチェックしてあげる必要があります。

赤ちゃんや子供の脱水症状の兆候

以下のような兆候がみられた場合、子供は脱水症状の可能性があります。すぐに病院を受診しましょう。

  • 目がくぼんでいる
  • 赤ちゃんの場合、頭にやわらかくへこんだ部分(泉門)がある
  • 泣く時に涙が出ていなかったり、ほんの少ししか出ていない
  • ドライマウスになっている
  • おむつがあまり濡れていない
  • 尿の色が濃い黄色をしている

脱水症状を防ぐために、赤ちゃんにはどんな食事をあげればいい?

まず、水分や電解質を補給するために経口補水液やお出汁をあげましょう。一度に沢山飲ませるのではなく、少しずつすするように飲ませてください。
水分をとってくれないときは、アイスやゼリー飲料などを与えてもいいでしょう。

下痢や嘔吐が止まったら、少しずつ通常の食事に戻していきます。
最初は体にやさしいバナナ、おかゆ、リンゴペーストなどから始めていきましょう。

緊急治療が必要なのはどんなとき?

通常、嘔吐は1~2日続きますが、下痢は5~7日続くこともあります。これよりも長く症状が続く場合や、脱水症状の兆候があれば医師の診察を受けましょう。

もし、子供に以下のような症状があれば、早急に治療を受けてください。救急車を呼んでもかまいません。

  • 触れたり、音がしたりしても反応しない
  • つねっても皮膚が元になかなか戻らない
  • 呼吸が早い
  • 混乱状態である

また、赤ちゃんや子供が以下のような症状の場合もすぐに医師の診察を受けてください。

  • 症状が悪化している
  • 生後3ヶ月は38度を超える熱があった場合。生後3~6ヶ月は39度を超える熱がある場合(生後6ヶ月以上の場合は、熱が出ることが症状が重篤であるかの有効な指標とならない)
  • 便に血が混じっていたり、粘膜が混じっている場合
  • 胆汁色(緑色)の嘔吐物
  • ひどい腹痛がある(痛がって泣いている)

赤ちゃんや子供の脱水症状はどうやって治療するの?

頻回の嘔吐や下痢によって脱水症状になった赤ちゃんや子供には基本的に点滴治療が必要になります。赤ちゃんや子供は水分保持能力が低いため、大人より脱水症状になりやすいため、なるべく早めに治療が大切です。
点滴治療は失われた水分や電解質を補給するための治療であり、重症度によっては入院して点滴治療を継続的に行うこともあります。

おわりに:赤ちゃんや子供が下痢や嘔吐しているときは脱水症状に注意

今まで見てきたように、赤ちゃんや子供の下痢や嘔吐では、脱水症状に注意することが重要です。また、赤ちゃんや小さな子供は、自分が今どのような状態でいるのかを伝えることができません。この記事を参考にしながら、まめに状態を確認するようにしてください。病院を受診した方がいいか判断できない場合や、何か不安がある場合は、早めに小児科を受診しましょう。

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