コクサッキーウイルスに感染すると出てくる症状は?どうやって治す?

2019/9/2

山本 康博 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 呼吸器内科医

山本 康博 先生

コクサッキーウイルスは、特に夏の時期にさまざまな感染症を引き起こすウイルスです。今回はコクサッキーウイルスの感染経路や感染症の症状、予防法などをご紹介します。

コクサッキーウイルスとは

コクサッキーウイルスは、代表的な腸管系ウイルスのひとつです。A群とB群の2種類にわけられ、A群は24型、B群は6型に分けられます。また、A群は夏の時期に夏風邪の一種であるヘルパンギーナや上気道感染などを引き起こすといわれ、発熱、食欲不振、咽頭の発赤などがみられます。B群では同じく夏の時期に、無菌性髄膜炎や麻痺、心筋炎などを引き起こすといわれています。またコクサッキーウイルスなどによる手足口病は、大流行となる場合があります。乳幼児がB群による心筋炎を起こした場合には死に至ることもあるため、注意が必要です。

コクサッキーウイルスの潜伏期間は?

コクサッキーウイルスの潜伏期間は、その型によって潜伏期間が異なります。コクサッキーウイルスA群16型であらわれる手足口病では3~6日コクサッキーウイルスA群の4、6、10型やコクサッキーウイルスB群であらわれるヘルパンギーナは2~4日が潜伏期間とされています。また感染経路は手足口病、ヘルパンギーナともに飛沫感染と経口、接触感染と考えられています。飛沫感染では、患者さんのくしゃみや咳などに含まれるウイルスを直接吸い込むことで発症し、経口、接触感染では便の中にあるウイルスが手を介して、眼などの粘膜に入ることで起きるといわれています。

コクサッキーウイルス感染後にみられる症状は?

コクサッキーウイルス感染後にあらわれる症状では、病気別に主に以下のような症状がみられます。

手足口病

手のひらや足の裏、足の甲、また口の中の粘膜などに水疱性の発疹があらわれ、発熱、食欲低下や喉の痛みなどがみられます。ただし水疱は1週間程度でなくなるといわれています。また口の中にできた水疱がつぶれると、ひどい口内炎が起きることもあり、食べものや飲みものをとれなくなることもあります。

ヘルパンギーナ

のどが赤く腫れ、38~40℃の発熱の症状がみられます。喉の奥に数個~数十個の水疱がみられます。強い喉の痛みがあり、食欲低下やよだれが多くなるなどの症状がみられることもあり、脱水症状となることもあります。2~4日ほどで解熱し、1週間程度で水疱は快方に向かうといわれています。

コクサッキーウイルスに感染したときの対処法は?

コクサッキーウイルスに感染した場合の対処法は、病気別に主に以下のような方法が挙げられます。

手足口病

手足口病は、特に治療法はありません。基本的には経過観察をしながら、症状に応じた治療を行っていくといわれています。ただし、まれに脳炎や髄膜炎を引き起こすこともあるため、しっかりと経過観察をすることが重要です。発熱が2日以上続いている、頭痛、嘔吐、呼びかけても反応しない、ぐったりとしているなどの症状がみられたら、すぐに病院を受診してください。

ヘルパンギーナ

ヘルパンギーナも手足口病と同様に、特に治療法はありません。ヘルパンギーナは最初の3日間程度は高熱が出ますが、水分補給や解熱剤などを使用することにより、数日経てば快方に向かうといわれています。また病院に行った場合には、対症療法が中心です。脱水症状がひどく、水分を自分で摂れない場合には点滴療法を行うと考えられます。

コクサッキーウイルス感染を防ぐには?

手足口病やヘルパンギーナの場合、治った後も長い期間便を通してウイルスが排泄されます。接触感染の予防のため、手洗いを徹底すること、排泄物をきちんと処理することが大切です。特に保育園や幼稚園など、乳幼児が集団生活を送る場では、子どもだけでなく職員も含めて手洗いをするようにしましょう。またおむつ交換の際は、排泄物をしっかりと処理し、手洗いも忘れずに行ってください。またタオルの共用、家族との食器などの共用は避けましょう。

おわりに:手洗いなどをしっかりと行い、コクサッキーウイルスによる感染症を防ごう

コクサッキーウイルスに感染すると、手足口病やヘルパンギーナをはじめ、無菌性髄膜炎などさまざまな病気となる可能性があります。手洗いをしっかりする、タオルの共用は避けるなどで接触を控え、感染症を予防しましょう。

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