快適なギプス生活のヒント…子供が骨折したときのために

2017/6/26

山本 康博 先生

記事監修医師

東大医学部卒、独立行政法人国立病院機構東京医療センター

山本 康博 先生

子供がギプスをした生活を乗り切るためには、非常に多くの忍耐力を必要とします。今回はギプスをしている子供の世話のヒントをご紹介します。ギプスをしている子供が快適に過ごせるように、手助けしてあげましょう!

ギプスの役割

折れた骨や裂傷した靭帯の治癒補助のためにギプスが使用されます。 ギプスは怪我をした部位が動かないようにすることで、骨折した箇所や傷めた箇所の再負傷を防ぎ、回復を早めてくれます。
ギプス着用の必要がある期間は、負った怪我の種類とその重症度によって異なります。医師は、ギプスがきつ過ぎないこと、そして怪我が治癒し始めていることを確かめるために、着用1〜3日後にギプスをチェックする場合があります。

快適な状態と早期回復を目指すためのヒント

多くの子供が毎年骨折を経験しています。以下のヒントを頼りに、出来る限り子供が快適に過ごせるように工夫して、早期の回復を目指しましょう。

足を持ち上げたままにする

最初の数日間は特に注意してください。子供の足は腫れる可能性があるので、足を心臓の高さより上に上げることで腫れを抑えることができるでしょう。怪我をしている足の下に枕を入れて支えながら、長いすに横にさせましょう。ギプスによっては、子供が自分で位置を調節できない場合もあります。日中は数時間ごとに、夜間は数回、子供の向きを必ず変えてあげるようにしましょう。これは感染症を招く恐れがある「床擦れ」の予防に大切なことです。

深刻な腫れのサインを見逃さない

子供のつま先を触ったときに冷たかったり、青白く見える場合は、医師にただちに連絡するか、緊急治療室へ向かいましょう。子供がつま先がしびれている、あるいはちくちく痛いと訴えた場合も同様です。その他、つま先を動かすことができない場合、ギプスがきつすぎると言っている場合も、病院へ連絡しましょう。

ギプスは乾いた状態を保つ

ギプス生活になると、数ヶ月間お風呂に入ることができず、タオルで体を拭くことしかできなくなってしまうことがあります。ギプスが濡れると、外側の石膏やグラスファイバーが弱まってしまいます。そこからさらに内部の詰め物が濡れてしまった場合は、皮膚に炎症が起こる可能性があるのです。子供のギプスが何かしらの理由で濡れてしまった場合には、ドライヤーを冷風にして濡れた場所をすぐに乾かしましょう。

毎日ギプス周辺の肌をチェックする

ギプスの端の皮膚に、水ぶくれやその他の炎症が起こっていないか確認しましょう。何か異常に気がついたら、すぐに医師に連絡してください。

肌にローションや粉を塗らない

このような製品は、皮膚の炎症を和らげる効果はありません。むしろ、炎症を起こしやすくしてしまいます。

ドライヤーを使ってかゆみを和らげる

冷風にして、ギプスの上あるいは下から風を送ると、かゆみが和らぐことがあります。

ギプスの中に物を入れさせないようにする

かゆい所をかこうとして、棒状のものなどをギプスの中に入れようとしてしまう場合があります。かゆみがひどい場合は、市販の小児抗ヒスタミン剤を使ってもいいか医師に相談してみましょう。

ギプスにひびや破損がないか入念に調べる

元気が有り余っている子供が、ギプスをぶつけて壊してしまったり、ギプスの詰めものを引っ張ってしまことがあります。ギプスにひびや破損がないか常に確認するようにしてください。

異臭や中から水が漏れていることに気づいたら医者に連絡する

皮膚が感染症を起こしている可能性があります。

ギプスに落書きをするのを止めない

ギプスが破損しなければ、落書きしてもかまいません。子供に油性マーカーペンを与え、十分に注意しながらお絵かきに熱中させてあげましょう。また、友達が仲間に加われるように、ペンを一本余分に持っておいてもいいかもしれません。

おわりに:ギプスに破損やトラブルがないかチェックしよう

自分の子供がギプス生活になったら・・・ギプスを付けた生活は、子供が大変なのはもちろんですが、世話をする親も大変です。少しでも快適に、そして早く回復するために、今回のヒントを参考にして、ギプスのチェックを怠らないようにしてください。くれぐれも心配しすぎないようにすることが大切です。

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