つらい貧血をどうにかしたい!貧血の対処法~治療を中心に~

2017/7/11

山本 康博 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 呼吸器内科医

山本 康博 先生

頭痛がする、体がだるい、フラフラする...

このようなつらい貧血にはどように対処すればいいのでしょうか?

一番いいのはまず病院に行って医師に相談することです。ここでは貧血に対して行われる一般的な治療を紹介していきます。

医師に相談する

貧血の原因は遺伝や胃潰瘍、栄養素の欠乏など多岐にわたります。診断のためには専門的な検査が必要となることがあり、治療法も異なります。そのため、貧血がひどい場合はまず医師に相談しましょう。医師はそれぞれの原因に合わせた処方やアドバイスをしてくれるでしょう。

病院では血液の状態を調べるため、血液検査を行います。患者が事前に準備していくことは特にありません。特に若い女性の場合などは鉄欠乏性貧血であることが多く、その際は次に紹介するような治療が始められます。他の栄養素の欠乏や遺伝性の貧血などの場合は別の治療が必要です。

治療を始める

■「お薬手帳・薬袋」は撮影用にデザインした架空のものです。
多くの場合治療は、不足した鉄分を補うための鉄剤の処方と食事指導を中心に行われます。病院から処方される鉄剤は市販のサプリメントより強力で、約6カ月間服用し続ける必要があります。

鉄剤の服用時に以下のような副作用を感じることがあります。
・腹痛
・便秘あるいは下痢
・胸やけ
・気持ちが悪くなる
・便が黒くなる

このような副作用は時間が経てば落ち着いてきますが、副作用が重い場合は症状を和らげるために食後すぐに服用する、服用回数を減らすよう指導されるかもしれません。症状がひどく服用が難しい場合は、医師に相談しましょう。他の種類の鉄剤を処方してくれるでしょう。他の薬剤同様、鉄剤は処方されたら子供の手の届かない場所に保管しましょう。子供が間違って大量に摂取すると健康に深刻な影響を与える場合があります。

食事内容に関しては医師の指示に従うことが一番ですが、ここでは鉄分を多く含む食品をご紹介します。
・緑の葉物野菜(特にほうれん草、クレソンなど)
・玄米
・赤身の肉
・魚類
・豆腐
・卵
・ドライフルーツ(特にプルーン、レーズンなど)

一方で摂取しすぎると、鉄分が吸収されにくくなる食品もあります。以下にその例を挙げておきます。
・お茶やコーヒーに含まれるカフェイン
・牛乳などの乳製品に含まれるカルシウム
・制酸剤

カルシウムは重要な栄養素でもあるので、適度な量の摂取を心がけましょう。

経過を観察する

鉄剤の服用と食事の改善を行ってから2~4週間後にまた病院へ来るように指示されるでしょう。再び血液検査を行い、赤血球の量が改善していることが分かればそのまま鉄剤の服用を続けるように指示されます。

鉄剤をいつまで服用し続けるかは医師の指示によりますが、食事を通じた鉄分の摂取は意識し続けましょう。

おわりに:つらい貧血に対処するにはまず医師に相談を

つらい貧血の症状は一人でどうにかしようとせず、医師に相談しましょう。貧血の原因が妊娠や特定の疾患の場合もあります。治療は鉄剤の服用と食事改善を中心として行われ、期間は長期にわたります。鉄剤の服用は気分の悪さなどの副作用を伴いますが根気よく飲み続けましょう。副作用がきつ過ぎる場合は無理せず、医師にそのことを伝えましょう。

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