記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2017/7/11
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
どのような行為がドメスティック・バイオレンス(英: domestic violence、以下略称:DVと記述)と言えるのかを判断できるうよう、特徴を知っておきましょう。
以下のケースのうち1つでも当てはまるものがあれば、あなたとパートナーは虐待的な関係にある可能性があると言えます。
・友人や家族に会うのを妨げられる
・あなたが通学を続けること、何かを始めること、仕事に行くことなどを妨げる
・常にあなたを監視している
・あなたの後をつけてくる
・浮気をしているなど不当に非難してくる
・絶えずあなたを見下す
・定期的に他の人の前であなたを批判したり侮辱してくる
・あなた自身がパートナーを「恐い」と感じている
・パートナーの言動を恐れてあなた自身の行動を変えたことがある
・あなたの所有物を故意に破壊してくる
・あなたやあなたの子供を傷つけたり、脅したりしてくる
・あなたが必要なものを買うことができないよう、お金が不足するよう仕向けてくる
・あなたが望まないことを強制してくる
虐待にはさまざまな種類があります。身体的暴力だけではなく、相手に執拗に精神的なダメージを与えることも立派な虐待なのです。ここでは虐待となる行為を詳しく見ていきましょう。
・平手打ちをしてきたり、叩いたり、拳で殴ってくる
・押してきたり、突き飛ばしてくる
・噛み付いたり、蹴ったりしてくる
・あなたに火をつけてくる
・首を絞めてくる
・物を投げつけてくる
・あなたを床に押さえつけてくる
・あなたのことを貶してくる
・虐待や口論の責任をあなたに押し付ける
・虐待を否定したり軽くみなしたりする
・あなたを家族や友達と関わらせないようにしてくる
・あなたの気配りについて、理不尽な要求を突きつけてくる
性的虐待は男性であるか女性であるかに関わらず、誰にでも起こり得ます。たとえば、次のようなケースが当てはまります。
・望まないやり方で身体に触れてくる
・あなたが望まない内容の性的要求を突きつけてくる
・セックスの際にあなたを身体的に傷つけてくる
・セックスをするよう圧力をかけてくる
・安全でないセックスを強要してくる(コンドームの不使用など)
また、あなたのパートナーが、あなたが浮気をしている・自分を騙していると、あなたを責め立てることがあります。それによって自分のパートナーに恐怖を感じるようになったり、あるいはパートナーの行為を恐れて自分の行動を変えざるを得なくなったりした場合は、あなたとパートナーは虐待的な関係にあると言えるでしょう。
深刻な事態になるまでDVを我慢したり、自分を責めたりする必要は一切ありません!虐待から自身を守るために、以下のような行動を取りましょう。
・医師に相談する
・DVの被害者の支援を行う機関やサービスに相談する
(電話やウェブサイト、メールでも可)
・110や119などに通報し、助けを求める
・DVの支援機関やサービスを利用する
虐待から逃れるための第一歩は、自分は一人じゃないということ、そして虐待を受けているのは自分のせいではないということを認識することです。専門機関はもちろん、かかりつけ医や信頼のおける友人に状況を話して助けを求めましょう。パートナーから離れようとしている場合は、その場からげる前に支援機関からのアドバイスを受けてください。
DVはどんな理由があっても正当化されるものではありません。もしもパートナーから虐待を受けていると感じたら、サービス機関やかかりつけの病院、信頼できる友人などに助け求めましょう。