腰痛の治療法 ~ ②病院や専門クリニックでの治療 ~

2017/7/10

山本 康博 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 呼吸器内科医

山本 康博 先生

ほとんどの腰痛は、セルフケアを行うことで2週間以内に改善していきます。
しかし、それでも腰痛がよくならない場合、専門医や専門家による治療を受けるのも選択肢のひとつです。

ということで今回は、病院や専門クリニックで受けられる腰痛治療をご紹介していきます。

理学療法

理学療法は、基礎的な腰痛治療法です。治療は理学療法士によって行なわれます。熱、超音波、電気刺激を通じて背筋の筋肉を和らげ、腰痛を軽減させる治療法です。

腰痛が改善し、腰の柔軟性が高まってきたら、腰と腹筋を強化し、姿勢を改善するためのトレーニングが始まります。このトレーニングを定期的に行うことで、痛みの再発を防ぐことができます。

用手療法

用手療法とは、セラピストが手を使って脊椎の筋肉、骨、関節に慎重に力を加えることでマッサージする治療法のことです。通常、カイロプラクティック、オステオパシー、理学療法の専門家のもと行われます。腰痛を軽減するために効果的ではありますが、運動など他の治療法と併用する必要があります。

心理療法

腰痛の治療法のひとつに心理療法があります。腰痛は辛いものですが、自分の腰痛のとらえ方や感じ方によっては、痛みが悪化してしまうことがあるのです。認知行動療法は、そんな腰痛に対しての考えを変えることを目的とします。

慢性的な腰痛の場合は、認知行動療法以外にもグループ療法、運動、リラクゼーション、痛みや心理学に関する学習など専門的な治療プログラムが推奨されることがあります。

手術

坐骨神経痛や椎間板ヘルニアなど、他の治療法では効果が得られない特定の疾患の場合、手術で治療が行われる場合があります。

また、通常の手術のほか、症状によっては「ラジオ波熱焼灼療法」と呼ばれる処置で治療されるケースがあります。この治療が行われるのは以下に該当する場合です。

・腰痛が長く続いている
・中程度または重度の痛み
・背骨の関節から腰痛が生じている可能性が高い

ラジオ波熱焼灼療法は、腰痛が起こっている関節に分布している神経に針を挿入し、この針を通して電波で神経を加熱させ、痛みの信号を送るのを止めさせる治療法です。手術は腰に局部麻酔をした上で行われます。日帰りでの治療も可能です。

ただし、ラジオ波熱焼灼療法には他のすべての手術と同様、出血、挫傷、感染、偶発的な神経損傷など、合併症のリスクがあります。治療に同意する前に、リスクについて外科医からきちんと説明を受けてください。

おわりに:信頼できる病院で適切な腰痛治療を

「初めて聞いた」というような治療法もいくつかあったのではないでしょうか。馴染みのない治療法だと不安を感じるかもしれませんが、かといって腰痛は放置していてもなかなか改善しません。セルフケアでも腰痛が改善しない場合は、まずは信頼できる病院を訪ねてみましょう。専門医であれば、腰痛の原因や重症度をしっかりふまえた上で、あなたに合った治療法を提示してくれるはずです!

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