記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2017/7/5
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
健康な体重を維持することは、2型糖尿病または心臓病などの体重が影響する病気を予防する方法の1つです。では、健康的な体重とはどれくらいでしょうか? 今回はBMIの値から見る肥満について解説します。
体重指数またはBMIと呼ばれる身長と体重に基づいた測定は、体重に特化した数値というよりも、健康を維持するための良い尺度とみなされています。 実際、「過体重」および「肥満」はBMI値に基づいています。BMI値が25〜30の人は過体重と定義され、30以上の人は肥満とみなされます。BMIの数値が高ければ高いほど、肥満に関連した疾患を発症するリスクが高くなるとされています。
肥満かもしれないと思ったり、体重に関連する病気に苦しんでいる可能性があると思われる場合は、医師に相談しましょう。 BMIは、身長と体重、腰周りの測定値によって導き出され、肥満など体重に関わるあなたの健康度を知る指標となります。
BMIとは、ボディマス指数のことをいいます。BMIの数値が適性範囲以上の場合、心臓病、2型糖尿病、脳卒中、特定の癌など、内臓脂肪の過剰蓄積などによる重大な健康上のリスクが高くなります。BMI値の測定方法は、BMIチャートとBMI計算機の二通りあります。
BMIの数値は
BMI =体重(kg)/(身長(m))2
で計算することができます。
自分のBMI値が分かったら、以下を確認しましょう。
・BMI 18.5~24.9は標準体重
・BMI 25~29.9は肥満
・BMI 30以上は高度肥満
BMI値は、ほとんどすべての男女に使えますが、いくつかの制限はあります。
・アスリートなど、筋肉量の多い人の場合、体脂肪が多めに出てしまう場合がある
・高齢者など、筋肉が落ちた人の体脂肪が低めに出てしまう場合がある
2〜18歳の場合、BMI計算機は、年齢、性別、身長、体重を考慮に入れています。
肥満の子どもは、さまざまな健康状態のリスクが高いと考えられ、成人後も過体重や肥満になる可能性も高いといわれています。子供のBMIは、全国調査に参加した子供の中での比較を示す「パーセンタイル」が指標となります。たとえば、75パーセンタイルの女の子は、同じ年齢の100人の女の子の中で75番目に重いということになります。98パーセンタイル以上だと肥満となります。
BMIによって過体重かどうかはわかりますが、体脂肪が多すぎるかどうかは分かりません。 BMIは脂肪と筋肉と骨の重量比を区別することはできません。 成人のBMIは、年齢、性別、筋肉量を考慮しないため、以下のようなことが起こります。
・非常に筋肉質な成人とアスリートは体脂肪が低いにも関わらず「太りすぎ」または「肥満」と分類される
・年齢を重ねるにつれて筋肉量が減っている成人は、余分な脂肪をためている可能性があるにも関わらず、健康体重の範囲に入る可能性がある
あなたのBMIはいくつですか? 過体重や、肥満ではありませんか?肥満の可能性がある場合は、 体重を減らすために食事と運動の組み合わせたダイエットに取り組むことをおすすめします。また、場合によっては投薬で治療が必要になるケースもあります。肥満気味の人は定期的に検査を受けるようにして、医師にサポートやアドバイスを求めましょう。