思春期の男の子のカラダの変化 親として慌てないため

2017/3/15

佐藤 典宏 先生

記事監修医師

産業医科大学第1外科

佐藤 典宏 先生

「学校はどうだった?」
「別に」
「部活は?」
「別に」
「今日の料理はどう?」
「別に」
何を聞いても「別に」「別に」「別に」のオンパレード。「別に」以外の語彙がないかのような状態、それが、日本の典型的な“思春期男子”の特徴でしょう。
ほかにも、
何をしてあげても無愛想、でかい図体で家でゴロ寝、怒れば逆ギレ、などなど
「あんなに素直でかわいかったあの子が....」
「天使のような寝顔のあの子が...」
「お母さん、お母さんとあんなになついていたのに...」
センチメンタルにさせたり、頭を抱えたくなるようなことがいっぱいですが、「男の子」が「男」に成長するうえで、思春期の反抗期は、しょうがないというか、ないと困るプロセス。
言葉遣い、行動、性格の変化ににうろたえないためのファーストステップは、まず、思春期の男の子のカラダの変化を知ること。男性ホルモンの分泌で、どんな変化が肉体に起きるのか学んでいきましょう。

思春期の男の子のカラダ

少年から一人前の男性に成長する過程“思春期”。そこでは、肉体面に目でわかる変化がたくさん起こります。

思春期のカラダの変化

ほとんどの男の子の思春期は、13~14歳頃に始まりますが、早い人もいれば遅い人もいます。「正しい時期」や「間違った時期」はありません。成長と変化のスピードは個人差があり、体の準備が整った時、男性ホルモンの分泌で変化が始まります。

体にどんな変化が起こりますか?

思春期がはじまるサインはたくさんあります。以下に、最もよく見られる変化を挙げます。
・背が高くなる
体が成長し、より筋肉質になります。
・陰茎と睾丸が大きくなる
睾丸と陰茎が成長し、かゆみや不快感を感じることもあります。
・急に勃起する
たくさんホルモンを分泌するので、予期せぬ時に勃起します。
・ニキビと発汗
ホルモンの分泌で、ニキビや発汗が出ます。
・夢精
精子の生産がはじまり、眠っている間に射精を起こします。
・体毛が濃くなる
脇の下、脚、腕、顔、胸、そして陰茎の周りを含む体の体毛が濃くなります。
・声が低くなる
声変わりが始まると、しわがれ声になったり、低い声になります。
・気分にむらがでる
気分が変わりやすくなり、いらいらすることが多くなります。

思春期のカラダの変化で考慮すべき事項

ほとんどの男の子は、変声、にきび、予期せぬ勃起や感情の変化に対し、もどかしさを感じながら思春期を過ごします。
しかし、医師に相談したほうがいい場合もあります。
・14歳までに思春期にならない
・成長痛がある
・にきびがひどい
・強いうつがある
・自殺願望がある・自傷行為がある
・他の人に危害を加えようとする
などの場合、医師に相談するのがお勧めです。

おわりに ~思春期の男の子のカラダの変化~

子どもの体、行動、性格の急激な変化にとまどいを感じたり、心配になることは、親として普通のこと。
だけど、自分の思春期の時期を思い出してみてください。同じようなものだったはずです。とにかくイライラ、親と顔を合わせたくない、ほっておいて欲しいetc…そんな時期を過ぎて今があります。「あのとき、親はどんな思いだったんだろう・・・」自分の両親のことを考えてみるいい機会かもしれませんね。

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