精神ストレスだけじゃない?!うつ病克服に効果的な4つのポイント

2017/7/11

前田 裕斗 先生

記事監修医師

国立成育医療研究センター フェロー

前田 裕斗 先生

うつ病はしばしば“心の病”と呼ばれます。そのため、その原因や治療に必要なのは精神的なアプローチのみと誤解されがちです。しかし、実はうつ病の要因となるストレスには4種類あり、それぞれに対する対処法があります。この記事でそれぞれの詳細を知り、是非うつ病の改善に活かしてください。

うつ病の原因となる4つのストレスについて

ストレスと聞くと、学校や会社での対人関係や仕事での悩みなどに代表される精神的なものを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。しかし、うつ病の原因となるストレスはそれだけではありません。ここでは、その他の3つについて見ていきましょう。

構造的ストレス(=体のゆがみ)

体のゆがみの情報は確実に脳に伝わり、意識しているいないに関わらず、脳はストレスを感じます。うつ病や自律神経失調症の原因に関係する体のゆがみは、頭蓋骨・あご・全身の筋肉・背骨・骨盤などです。また、脳は全身の膜組織(まくそしき)といわれる内臓や脳などを支えている布のような組織のゆがみも感知してストレスを感じます。

化学的ストレス(=栄養素の過不足)

ある栄養素が過剰あるいは不足していると、脳にその情報が伝達されてストレスを感じます。たとえばカフェインは化学的ストレスとなりやすい成分のため、うつ病患者は控えたほうが良いでしょう。

温度と湿度のストレス

温度と湿度のストレスとは、文字通り寒すぎたり暑すぎたりすることがストレスになるということです。天候や湿度も、不快感を感じることが多いとストレスになります。また、気圧などの変化や体温の変化もストレスになり得るので、うつや自律神経失調症の場合は注意するようにしましょう。

4つのストレスを克服するには

前述の内容から、うつ病の発症には精神的ストレスだけでなく体から感じるストレスも関係していることをおわかりいただけたのではないでしょうか。つまり、克服するにはそれぞれのストレスを軽減する必要があるということです。その対処法を、ここで見ていきましょう。

精神的ストレスを減らす方法

・適度に感情を解放する(声を出す・体を動かす)
・ネガティブ思考をやめる

構造的ストレスを減らす方法

・筋肉をゆるめる
・良い姿勢(筋肉が不自然に緊張しない姿勢)を保つ

化学的ストレスを減らす方法

・カフェインを摂らない
・砂糖を控える

温度と湿度のストレスを減らす方法

・首、手首、お腹を冷やさない
・屋外と室内の気温の変化が激しいときはなるべく屋内で過ごす
・快適な温度と湿度を保つ

ストレスの相互作用がさらなるストレスを生む前に

感情の抑圧が続くと筋肉が緊張する。

体がゆがむ。

体の状態が悪いと感情の抑圧ができなくなり、ネガティブになりやすくなる。

それを紛らわそうとコーヒーやケーキなどのカフェインと糖分が欲しくなる。

コーヒーや砂糖は体を冷やすため体温を低下させる。

筋肉が体温を上げようと筋肉を緊張させる。

・・・という具合にスパイラルにはまってしまい、そこから抜け出すことが一層難しくなります。そうなる前に精神面・身体面両方向からアプローチをし、各ストレスを軽減しましょう。

おわりに:4つのストレスへの対処が改善へのカギ

うつ病の治療には抗うつ剤が用いられる場合が多いですが、薬の服用だけでは根本となる原因は解決しきれません。上記で述べた身体的・精神的なストレスを少しずつ軽減していくことが、うつ病治療を成功させる大きなポイントだと言えるでしょう。

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