記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2017/7/27
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
ツライ腰痛や背中の痛み(背部痛)、突然腰に走る激痛、腰痛の原因はさまざまですが、痛みを和らげる対策もたくさんあります。痛いときは安静にと思うでしょうが、人間の体は動くことを前提に作られているため、動かないでいると腰痛が悪化してしまう場合もあります。
痛い腰や背中に負荷をかけないで、腰痛を緩和するためには、何がよいのでしょうか?
この記事では、腰痛に効果があるとされているヨガについて、その効果をまとめました。ツライ痛みを何とかしたいと思っているあなた、試してみる価値はありそうですよ。
ヨガをやると、腰痛や背中の痛みが軽減するという報告が増えています。ヨガの動きとストレッチ、筋肉トレーニングを組み合わせ、腰痛を緩和できるといわれています。
週に3〜4回やってみましょう。1日1時間まで増やせるでしょうか。できるなら、ヨガを生活に取り入れましょう。朝目覚めたらヨガを10分間、寝る前にさらに10分。さらに、ほかの時間にもヨガを組み込みましょう。
ある研究では、12週間ヨガ教室に通った人の方が、腰痛の治療法に関する本を与えられただけの人よりも腰痛の症状が少なかくなったということがわかりました。
ヨガ教室に通わなくなってからも、効果は数ヶ月間にわたって続いたとされ、従来のストレッチでも同じような効果が得られるという結果も報告されています。
インストラクターは、腰痛の人に教えるという点で熟練しており、必要に応じてトレーニングの方針を変えてくれるような人を選ぶようにしましょう。
ヨガのポーズの練習や、ヨガの呼吸法はストレスや不安の解消に役立ちます。
よいヨガのクラスを探し、ヨガを学ぶために必要な準備をしましょう。
ヨガにはさまざまな種類がありますが、呼吸とストレッチのポーズが大切になります。
ヨガの初心者は、裸足でゆったりした服装で、立ったり、座ったり、椅子に座ったりしてポーズを行います。
座るときにマットを使う人もいますし、膝を痛めている人の場合はクッション材をおいて行う人もいます。
自分の好みや必要に応じて、難しいポーズも行うことができる、柔軟性の高いインストラクターを探しましょう。
研究によると、ヨガによる腰痛を緩和する効果はたくさんあるそうです。
肉体面では、次のような効果があります。
・筋肉や持久力の強化
・柔軟性やバランスの向上
・エネルギーを向上させ、体の痛みを減らす
・免疫力の向上に役立つ可能性
精神面では、次のような効果があります。
・前向きな気持ちになれる
・対処能力がアップする
・幸福感の増進
・注意力や熱意の向上
・気分の落ち込みを減らす
・不安感を減らす
ヨガのスタイルはさまざまです。自分の好みのヨガのスタイルを選びましょう。
・ハタヨガ(通常のシンプルなスタイルをと取り入れたもの)
・アイアンガー
・クリパル
・ヴィニヨガ(動きがゆっくりしており、正しく調整することに焦点を置いている)
・アシュタンガ
・ビクラム
・パワーヨガ(ホットヨガやホットビクラムなど。40℃の部屋で可動性を高めながら行う)
今までみてきたように、腰痛の人にヨガが効果があるという報告がされています。 ヨガにはいろいろなスタイルがあり、やさしいものから難しいものまでさまざまです。ただし、ヨガの動きで患部に過剰な負荷をかけてしまうと腰痛が悪化する可能性があります。腰痛予防でヨガを取り入れるときは、必ず医師に相談してから始めるようにしましょう。
また、ヨガの効果を実感するためにも、自分に合ったインストラクターを見つけることが大切です。