ニキビを治す洗顔のコツは? 朝は水だけの洗顔でいいって本当?

2017/7/10 記事改定日: 2019/9/5
記事改定回数:3回

田中 美帆 先生

記事監修医師

メディアージュクリニック青山、皮膚科

田中 美帆 先生

思春期の子供だけでなく、大人になってからも肌にできることのあるニキビ。目立つところにできると非常に気になり、一刻も早く治したくなりますが、洗顔の際はどんなことに気をつければいいのでしょうか?おすすめの方法や洗顔料の選び方などをご紹介します。

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ニキビの洗顔でおすすめの方法は?

ニキビケアのためには、正しい洗顔をすることが非常に重要です。以下の手順で洗顔を行いましょう。

  1. 洗顔料をしっかり泡立てる
  2. 優しくなでるように洗顔する(こすらない)
  3. ぬるま湯でしっかりすすぐ
  4. 洗顔後は清潔なタオルで肌を軽く押さえ、水気を取る

朝は水だけの洗顔がいい?

肌質によっては、洗顔のしすぎでニキビが悪化する恐れがあるという話を聞いたことがありませんか? 実際、「洗顔料で洗うのは夜だけ。朝は水だけで洗顔する」という方も少なくないのですが、基本的には朝も夜も洗顔料を使って洗顔してください

皮脂や汗は、寝ている間も分泌されます。こうした皮脂汚れは水だけの洗顔では落としきれず、肌の表面で酸化した結果、ニキビの原因となることがあるのです。ただ、夜ほど皮脂汚れがあるわけではないのに、洗浄力が優しい洗顔料を使うようにしましょう。

ニキビの洗顔でおすすめの洗顔料は?

洗顔料は泡タイプでも石けんタイプでもどちらでも構いませんが、購入の際は洗顔料の成分に注目してください。サリチル酸やイソプロピルメチルフェノールなどは強い洗浄成分を誇る一方、肌への負担となるので避け、ビタミンCなどのビタミン類や、炎症を抑制するグリチルリチン酸が含有されているものを選ぶようにしましょう。また、皮脂を抑制するためには保湿が大切なので、セラミドなどの保湿成分が配合された洗顔料を選ぶのがおすすめです。

石けんでの洗顔について

なお、固形石けんは洗い上がりがさっぱりするのでオイリー肌の人にはおすすめですが、敏感肌の人にはあまりおすすめしません。洗浄力が強い上に泡立てにくく、かえって肌への負担となる可能性があるためです。

敏感肌の人が固形石けんで洗顔したい場合は、泡立てネットなどを活用してしっかり泡立てて優しく肌を洗うようにしてください。

思春期ニキビの洗顔はどうしたらいい?

中学生や高校生になると思春期ニキビが急に増え始めます。外見が気になり出す年頃のため、1日に何回も洗顔をしてしまう方も少なくないようですが、洗いすぎると肌のバリアが壊れ、ニキビがさらにできてしまいます。洗顔は1日2回に留め、洗顔料をよく泡立てて優しく洗うようにしてください。スクラブ洗顔は肌への刺激となるので控えましょう。

また、洗顔以外にも食生活の見直しや十分な睡眠も重要です。揚げ物や甘い砂糖菓子、ファストフードの食べ過ぎは、ニキビを助長させます。野菜も含めた栄養バランスのよい食事を摂りましょう。また、新陳代謝を促すホルモンは夜の22時~2時にかけて分泌されるので、この時間帯に睡眠をとるようにしてください。

夏に向けて!ニキビ肌におすすめの日焼け止めは?

ニキビができやすい肌質の場合は、オイルフリーの日焼け止めを使うのがおすすめです。一般的な日焼け止めは粘度が高くて毛穴をふさぎやすいため、脂性肌の人にとってはニキビやその原因のひとつである毛穴詰まりが起きる可能性があります。その点、日焼け止めジェルやフェイスパウダーなどのオイルフリーの製品は、クリームやローションよりも肌が脂っぽく見えず毛穴も防ぎにくいため、脂性肌の方も安心して紫外線対策をすることができます。また、それらの製品は、ほとんどの状況で日光のダメージを防ぐのに十分な防御機能を備えています。

おわりに:正しい洗顔がニキビ予防につながる!

  • ニキビを早く治し、予防するためには、洗顔料や洗顔方法を見直すことが大切
  • 汚れをしっかり落として、肌を清潔な状態に保つことが大切
  • ただし、洗顔しすぎるとさらに皮脂分泌を促すので逆効果。朝と夜の2回丁寧に洗うこと

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