タバコが原因の頭痛 ― 原因と対処法

2017/7/19

山本 康博 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 呼吸器内科医

山本 康博 先生

二宮 英樹 先生

記事監修医師

東大医学部卒、セレオ八王子メディカルクリニック

二宮 英樹 先生

たばこを吸ったことがある人なら、突然の頭痛を経験したことがあるかもしれません。たばこの煙の臭いをかいで頭が痛くなってしまう人もいるでしょう。なぜ、たばこのせいで頭痛になってしまうのか、その因果関係と頭痛を和らげる方法を紹介していきます。

喫煙・副流煙で頭痛が起きる理由

ニコチン

ニコチンはタバコの中に含まれる有害物質のひとつです。体内の血管を収縮させ、脳へ運ばれる血液を減らしてしまいことで、頭痛が起きることがあります。また、ニコチンにより肝臓の働きが悪くなり、自律神経が刺激されてしまうことも頭痛が起こる原因のひとつではないかと考えられています。

ニコチンが体内に入ると、頭痛だけでなく体がこわばるようになり、顔にも痛みが出てくることがあります。 ニコチンが原因の頭痛は、始まると慢性化しやすくなる傾向にあるといわれています。

一酸化炭素

自動車の排気ガスや不完全燃焼の練炭に含まれるというイメージが強いかもしれませんが、一酸化炭素はタバコからも排出されます。喫煙者は血中および脳内の一酸化炭素濃度が高いことが多く、このことも頭痛の原因と考えられます。

タバコの臭いに対する過敏症

タバコから出る煙の臭いだけで頭痛になってしまう人もいます。強い嫌悪感による精神的な要因と、タバコの煙がアレルギーとなっていることが要因になっている可能性があるといわれています。

頭痛になったときの対処法

自律神経の緊張をほぐす

自立神経は自分の意思とは無関係にはたらく神経で、呼吸、消化、体温調節など、生命の維持に欠かすことのできない機能をつかさどっています。全身が緊張状態になってしまい、症状のひとつとして頭痛が発生します。緊張をやわらげるために、静かな部屋で安静になったり、額を冷やしてみましょう。深呼吸をしてみてもいいでしょう。

運動・マッサージで筋肉をほぐす

体に負荷をかけすぎない程度に運動やマッサージをすると、凝り固まった筋肉をほぐすことができるのと同時に、リラックス効果が期待できます。頭、首、肩まわりを中心にストレッチしてみましょう。

市販の頭痛薬の頼りすぎはダメ?

喫煙が常習化すると肝臓の代謝が著しく衰えます。症状を緩和するために頭痛薬を求めても、喫煙者の場合は薬が効きづらい傾向があります。効果が現れないからといって量を増やしたり、長期間にわたって服用していると、薬物乱用頭痛になるおそれがあります。

おわりに:禁煙すれば頭痛はなくなる!?

喫煙習慣をやめることによる健康面へのメリットは、あえて述べるまでもないでしょう。たばこによって損なわれていた機能が禁煙をすることで徐々に回復し、頭痛もおさまっていきます。また、副流煙は主流煙以上に有害物質を含んでいるので、普段からたばこの煙を吸わない環境づくりに努めることもたいせつです。

いきなりたばこをきっぱりやめると、人によってはストレスやニコチンによる禁断症状が現れることがあります。まずは少しずつ本数を減らす努力からはじめてみましょう。あるいは、医師の指導のもと禁煙治療に取り組んでいくのもおすすめです。

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