痔を治療して排便時の苦痛とサヨナラ!~①セルフケア編~

2017/7/26

前田 裕斗 先生

記事監修医師

国立成育医療研究センター フェロー

前田 裕斗 先生

恥ずかしくて、なかなか人には言えないカラダの悩み――そのひとつが「痔」ではないでしょうか。

トイレに行くたびに痛みを感じたり、排便時に血が出たりといった症状で、苦痛と隣り合わせの生活を送っている人は少なくありません。

痔は非常に一般的な症状のため、発生したとしても数日後には自然治癒するケースがほとんどですが、痔の痛みとは一日も早くオサラバしたいものですよね。

そんな痔でお悩みの方々に向け、2回にわたって効果的な痔の治療法をご紹介していきます。今回は「セルフケア編」です。

そもそも「痔」ってどんな症状?

 

痔は、お尻の内側もしくは周辺の静脈の腫れや裂傷のことです。以下の症状が見られる場合、痔の可能性があります。

肛門周囲のイボ
排便後に鮮血が出る
排便時の痛みや不快感
・お尻のかゆみ
・用を足した後、お尻から粘液が漏れる
・肛門周辺の痛み、赤み、腫れ

痔の治療法①:食生活の改善

便秘が原因で痔が引き起こされている場合、便が柔らかくなるような食生活を心がけるといいでしょう。
具体的には、食事に含まれる食物繊維(果物や野菜)の摂取量を増やすことで痔を改善効果が期待できます。また、たくさん水を飲んで、なるべくカフェインの摂取(紅茶、コーヒー、コーラなど)を避けることも痔の改善につながるでしょう。

痔の治療法②:排便時に注意する

トイレに行くときは、以下の点に気をつけましょう。

定期的にトイレに行く
便が固くなり、力むことで痔に刺激が加わり症状が悪くなるのを防ぐために重要です。

・排便のときに力まないようにする
痔を悪化させる可能性があります。

・排便後、お尻をきれいにする
保湿されたトイレットペーパーを使うといいでしょう。

・お尻をこするのではなく、周りを軽く叩くようにする

痔の治療法③:市販薬の使用

ドラッグストアで購入可能な痔の治療薬には、主に以下のものがあります。

軟膏や座薬

痔を治療する軟膏や坐薬の多くは、処方箋がなくてもドラッグストアで購入可能です。軟膏や座薬を使うことで、肛門の腫れや不快感を軽減させることができます。
なお、これらの使用は5〜7日間程度にすることをおすすめします。使用がこれより長期にわたると、肛門の周りの敏感な皮膚を刺激する可能性があるからです。

製品は多岐にわたるため、どの薬が自分に合っているのかについては薬剤師に相談し、薬を使用する前に説明書に必ず目を通してください。なお、一度に複数の製品を併用しないようにしましょう。

鎮痛薬

鎮痛薬には、痔の痛みを和らげる効果があります。しかし出血が多い場合は、イブプロフェンなどの非ステロイド系抗炎症薬(NSAIDs)を使ってはいけません。直腸出血を悪化させる可能性があるためです。また、便秘を引き起こす可能性があるので、コデイン系の鎮痛薬の使用も控えましょう。

おわりに:痔の原因に合った根本的な治療を

痔になったときは、軟膏などの薬で治療することを真っ先に思いつくのではないでしょうか。もちろん、軟膏や鎮痛薬でも痔の痛みを和らげることはできますが、痔の原因によっては食生活を改善こそがベストな治療法となることがあります。普段からの食事や排便の仕方など、ちょっとしたことに気を配ってみてはいかがでしょうか。

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上記のセルフケアで治らない場合は…
排便時の苦痛とサヨナラ!痔の治療法~②病院での治療編~


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