記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2017/8/20
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
「毎日がんばっているのに、理想の体型にはほど遠い…」、こんなことを考えていませんか? 体重を減らすためにできることはすべてやりましたか? それでもダイエット前から体重がまったく変わっていませんか…?
ここでは、ダイエットの努力の実現を阻止してしまう可能性のある要因をご紹介します。あなたにあてはまっているものがないか確認してみてください。
BMI(ボディマス指数:Body Mass Index)が18~25の間であれば、体重は既に標準的であり、体はそれ以上の体重減少を拒むようになります。
低脂肪でバランスの取れた食事をとり、運動をするようにしましょう。体重を減らすことに対してストレスを感じないように心がけ、毎日の生活を楽しむようにしましょう。
あまりにも食べる量が少ないと、体は飢餓状態にあると認識して代謝を落とし、蓄えられている脂肪を失わないようにします。
通常の食事よりも約200kcalほどエネルギー量の少ない、低脂肪で高繊維な食事をとり、飢えや空腹感、食欲がわいてくることを防ぎましょう。新陳代謝を刺激するために、運動することを習慣付けましょう。
甲状腺機能低下症やインスリン抵抗性、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)などのホルモンの不均衡によって、体重が減りにくくなっている可能性があります。
ホルモンの不均衡があるかどうか医者に検査してもらいましょう。
医者から甲状腺ホルモンを処方される場合があります。エネルギー量を減らした食事と毎日の運動を行うことがダイエット成功につながることもありますが、甲状腺機能低下症とわかった場合は、ダイエットに取り組む前に必ず医師に相談しましょう。
医者からメトホルミン塩酸塩などの薬を処方される場合があります。糖尿病に至っている可能性について検査を行いましょう。また、低脂肪、低GI値の食事について医師や栄養士から指導される場合があるので、指示に従ってください。毎日適度な運動を行い、体重や血糖値の改善を目指しましょう。
通常はホルモン治療を行います。また、低脂肪、低GI値の食事について医師や栄養士にアドバイスしてもらいましょう。毎日運動をして、体重やインスリン値、血糖値を改善するように心がけてください。
女性のホルモン薬、コルチコステロイド、抗うつ剤や抗不安剤など、体重増加を引き起こしたり、減量を妨げてしまう可能性のある薬はたくさんあります。
医師と相談しましょう。薬の服用量を変えてもらうことができるかもしれません。低脂肪の食事をとるように心がけ、普段の生活に運動を取り入れることで健康的に減量できる場合もあります。
うつによって体重が急激に増える可能性があります。また、うつになると、ダイエットや運動など、自分の体重に関して前向きなことをする気が起きなくなってしまう場合もあります。
医者や臨床心理士に相談しましょう。心理療法や薬によってうつの症状が改善されてきたら、食事療法や運動を始めましょう。
痩せたいと思っている人は、自分がなぜダイエットを続けられないのかということを正当化するための言い訳を尽きることなく並べ立てるのです。
以下のような言い訳に覚えはありませんか?
・ジョギングをしたり、朝ごはんを食べたり、特別な低脂肪の食事のために買い物に行く時間がない。
・手の込んだダイエット用の食事を作ることができない。なぜなら家族がそのような食事を食べてくれないからだ。
・平日はいつもダイエット用の食事をしているが、週末にたくさん食べてしまう
自分の姿勢に対して適切で厳しい目を向けましょう。自分を欺くことをやめ、努力し続けるようにしましょう。ダイエットが成功するか失敗するかは自分次第です。
カロリーや栄養価の計算をちゃんとやっていない、水を十分摂取していないなど、ダイエットがうまくいかない理由はまだまだあると思います。
しかし、体質や飲んでいる薬など、いたしかたない理由はさておき、ほとんどの理由は“自分の中”にあるのかもしれません。上記を参考に、思い切ってその理由を顕在化させてみましょう。それが成功への第一歩となることでしょう。