からだに優しい飲みものってどんなもの?

2017/3/14

佐藤 典宏 先生

記事監修医師

産業医科大学第1外科

佐藤 典宏 先生

健康的な飲みものを選ぶことは、バランスの取れた食事をするための重要な要素です。インスタント粉末飲料やココアなどのソフトドリンクには、糖分が多量に含まれています。糖分が多い飲料はカロリーが高く、カロリーを多く摂り過ぎれば体重が増えることになります。またエナジードリンクは、カフェインと糖分を多く含んでいます。飲みものの栄養成分表示を確認することは、より健康によいものを選ぶ手段となります。

1日に必要な水分量はどれくらいですか?

水、低脂肪牛乳、紅茶やコーヒーなどの無糖飲料などの、人が必要な水分量は、1日に6〜8杯分とされています。

子どもに安全な飲みものを選ぼう

のどをうるおすために、いちばん健康的で安価なのは「水」でしょう。カロリーはなく、糖分は含まれません。水道水があまりおいしいと感じないときは、発泡水やレモンやライムを加えてみてください。お茶や、無糖のスカッシュまたはフルーツジュースで風味づけてもいいでしょう。

牛乳

ロングライフ牛乳や低脂肪牛乳または脱脂粉乳は、健康な骨を作って維持するミネラルを含むよい供給源です。タンパク質、ビタミンなどのミネラルはまた、虫歯の原因にはならず、より健康的です。コーヒー牛乳、果汁エッセンスや加糖のフレーバーミルク、ミルクセーキ、濃縮ミルク、ミルクベースのエナジードリンク、麦芽飲料は糖分が含まれているので飲み過ぎると、歯に悪影響を及ぼします。牛乳は、幼児にとって特に重要です。幼児は低脂肪牛乳からは必要なカロリーを得られないので2歳になるまでは全乳(成分調整牛乳)がいいでしょう。
新生児や乳児は必要な栄養素のバランスが取れていないので、牛乳は1歳になるまで飲みものとして与えてはいけません。
2歳以上の子どもは、多種多様なバランスの取れた食生活をしてよく成長している限り、徐々にロングライフ牛乳を飲むことができます。

ジュース、スムージー

果物や野菜のジュースやスムージーには、健康によいさまざまなビタミンが含まれています。糖分が加えられていない100%フルーツ果汁や野菜ジュース、スムージーは、1日に食べるべき5種類の果物と野菜のうちの1つしかカウントできません(フルーツジュースとスムージーの2種類を1日に飲んでも1種類としてしかカウントされません)。それは、フルーツジュースやスムージーには、果物や野菜に含まれる食物繊維がないからです。その他の4種類は、ほかの果物や野菜から摂取しましょう。
フルーツジュースとスムージーには、歯に損傷を与える糖分が含まれているので、食事と一緒に飲んだほうが、歯が保護されます。
果物の構造内に含まれている果糖は、虫歯を起こす可能性は低いです。ただし、果物をジュースにすると糖分が放出されるので、頻繁に飲めば虫歯になることがあります。
無糖のフルーツジュースにも糖分は含まれています。フルーツジュースやスムージーの接種量には注意してください。フルーツジュースや野菜ジュース、スムージーの合計摂取量は1日150mL以内(小さなコップ1杯分)です。150mLのオレンジジュースと150mLのスムージーを飲んだときは150mL飲みすぎたことになります。

発泡飲料、フレーバーウォーター、加糖スカッシュ

発泡飲料やスカッシュ、ジュース類は、糖分が多く含まれているうえに栄養分は少ないので最小限に抑えるか、子どもには与えるべきではありません。
フレーバーウォーターには驚くほど大量の糖分が含まれているので、購入する前に栄養成分表示を確認してください。また、フレーバーウォーターのような果汁飲料は1日に摂取すべき果物と野菜の5種類の1つに数えられるほど十分な果物は含まれていない可能性があるので注意してください。子どもが、発泡飲料が好きなときは、代わりに発泡水でフルーツジュースを希釈してみてください。スカッシュなどの砂糖の含有量を減らすためによく希釈することを忘れないでください。

カフェイン入り飲料

カフェインは興奮性飲料です。カフェインを含む飲みものを飲むと、一時的に注意力を高め眠気を覚ますことができます。普段摂取するカフェインの量によっては、その効果がほかの人よりも強く出る人もいます。子どもや妊婦は、カフェイン飲料の摂取量を抑えるべきです。カフェイン飲料は幼児にはふさわしくありません。大量のカフェインを含む飲料は、コーヒーや紅茶、コーラ、エナジードリンクです。

紅茶とコーヒー

食事の一部として、紅茶やコーヒーを飲むのは大丈夫です。しかし、カフェイン飲料を飲むと尿をより早く生成されるようになることを覚えておいてください。
カフェインの摂取量や頻度によっては、ほかの人よりも多く影響を受けることもあります。
排泄が気になるときは、低カフェインの紅茶やコーヒー、フルーツティーやハーブティーなどに変えカフェインを減らすと改善されることがあります。紅茶やコーヒーに砂糖を入れたり、フレーバーシロップを入れて飲んだりしていると知らぬ間に歯にダメージを与えたり、食事に余分なカロリーを加えていることになります。ホットドリンクに砂糖を入れて飲むなら、さまざまな種類の安全な人工甘味料があり、甘味料を入れるのをやめてもすぐに味に慣れる利点があります。

おわりに:成長期の子どもの飲み物は、からだにやさしいものを

街中にはいろいろな自動販売機がならんで、いつでもどこでも手軽にも飲みものを手に入れることができます。疲れたときには甘~い飲みものは魅力的です。しかし「健康」を考えたとき、何を飲んだらいいか迷います。特に成長期の子どもには、安全でからだに優しい飲みものを選んであげたいですね。

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