熱中症を予防するためにできる対策とは?

2017/7/20 記事改定日: 2019/5/9
記事改定回数:1回

山本 康博 先生

記事監修医師

MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長
東京大学医学部卒 医学博士
日本呼吸器学会認定呼吸器専門医
日本内科学会認定総合内科専門医
人間ドック学会認定医
難病指定医
Member of American College of Physicians

山本 康博 先生

近年は夏になると異常とも思えるような暑さが続くことも多く、熱中症のリスクも高くなってきています。もし熱中症になってしまったときは、どのように対策すればよいでしょうか?この記事では、予防方法と対策方法について詳しく解説しています。

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熱中症を予防するため、外出時にできることは?

熱中症を予防するためには、外出時に以下のことに注意しましょう。

服装
軽く薄い色味の体にフィットしすぎない服を着て、縁の大きな帽子をかぶりましょう。
日焼け対策
SPF30以上の日焼け止めを使いましょう。
水分摂取
水分を多めに摂りましょう。脱水を防ぐためには、一般的に、一日にコップ8杯の水を飲むことが推奨されています。
電解質
熱中症は塩分不足によっても起こるので、非常に暑く湿度が高いときには、水の代わりにスポーツドリンクか経口補水液を飲んで電解質を補給した方が良いでしょう。
活動時間の調整
暑い日や暑い時間帯は屋外での活動の時間をなるべく減らしましょう。可能なら早朝か日没後か、一日で一番涼しい時間帯にずらしてください。

屋内での熱中症予防対策は?

屋内での熱中症を防ぐには、室温適度に保つことが大切です。暑い時期は冷房などで過ごしやすい室温を維持するようにしましょう。冷房設備がない場合には窓を開けて風通しを良くしたり、扇風機などを使用してなるべく室内の温度を下げる工夫が必要です。

また、冬場でも過度な暖房で室内を熱くすると空気の乾燥と共に熱中症になることもあるので注意が必要です。
そして、室内であってもこまめな水分補給は怠らないようにしましょう。

熱中症になりにくい体を作るにはどうすればいい?

熱中症は水分不足や疲れ、寝不足などといった体調の変化があると発症しやすく、重症化する恐れもあります。

このため、熱中症になりにくい身体を作りには、水分や電解質をよく摂るように心がけ、活動力の源となる食事はエネルギーとなる炭水化物や疲労を回復させるビタミン類などを積極的に摂るようにしましょう。
また、日頃から睡眠時間を十分に確保し、疲れなどを溜めないことも大切です。

おわりに:熱中症は野外だけでなく屋内でも予防対策を!

熱中症を予防するもっともよい方法は、冷房で部屋を涼しくし、1日そこに留まっておくことでしょう。しかし、もし外に出なければならないのなら、今回ご紹介した方法をぜひ実践してください。
とくに、夏の野外などにひとりで遊びに出かけるときは、しっかりとした対策をとっておきましょう。

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