記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2017/7/21
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
めまいの原因は、血圧の変化から特定の病気の症状まで様々です。中には深刻な病気のサインである場合もあります。そのため慢性的なめまいにお悩みであれば、病院で診てもらったほうがいいでしょう。
一般に「めまい」と言ったときには「歩いているとふわふわする」「視界がくるくる回る感じ」など様々な症状が含まれており、その原因には様々なものがあります。
起立性低血圧は、突然立ち上がったときに血圧がある一定以上低下することをさします。通常立ち上がったり姿勢が変化した際は体は速やかに脳への血流を増やして起立性低血圧になるのを防ぎますが、血液の量が足りない、神経の働きが低下しているなど様々な原因によって、立ちくらみやめまいを感じるのです。
尿病を患っている方や高齢の方はよりこの症状を感じやすい傾向にあります。もし、症状がすぐによくならない場合は、他の原因も考えられるので医師に相談することをおすすめします。
耳の中の炎症や病気でめまいを感じることがあります。代表的なものは前庭神経炎やメニエール病、良性発作性頭位めまい症です。疾患によって異なりますが、めまいと共に耳鳴り、吐き気、発熱、耳の痛みを感じることがあります。
めまいの原因となる精神的な問題には、不安障害やパニック障害、開けた場所にいることに恐怖を感じる広場恐怖症などがあります。めまいのほかにも過呼吸の症状が表れることもあります。
貧血は酸素を全身の細胞にうまく運べない状態のことです。そのため、貧血になるとめまいを感じることがあります。貧血が原因のめまいであれば、貧血のほかの症状(頻脈や眼瞼が蒼白になるなど)が併発することもあります。
小脳や脳幹という体のバランスを司る部位に障害が出ることによってめまい症状が生じることがあります。
めまいをを感じたら、座るもしくは横になり安静にしましょう。脱水症状が原因でめまいを感じていることもあるので、水分補給もしっかりしてください。
もしこのようなめまいが続くようであれば、何らかの疾患のサインの可能性があります。病院で医師の診察を受けましょう。もし、めまいに加え、以下のような症状がある場合はすぐに病院を受診してください。
・胸の痛み
・息切れ
・激しい頭痛
・視力や聴覚の異常
・声が出ない
・体がしびれる
・高熱
めまいの原因は、血圧変化のように誰にでもあてはまるものから、特定の病気の症状として表れたものまで様々なものがあります。ただし、原因が何であれ、めまいは体の変化のサインであり、注意する必要があります。もし長く続くようなめまいがあるなら、早めに病院で診てもらうようにしましょう。