ちゃんと“効く”薬を購入するために知っておくべきこと

2017/7/25

山本 康博 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 呼吸器内科医

山本 康博 先生

医師の処方箋なしで購入できる市販薬(OTC)。比較的軽度の痛みや風邪などの症状を治療するために、誰しも利用されているかと思います。ここでは、そうした市販の薬を購入する際に知っておくべきことをまとめました。

薬を購入する前に注意すること


・ほかにも服用している薬があるときは、一緒に飲んでいいかどうかを聞いてください。薬の種類によっては、一緒に服用すると重大な副作用を起こすことがあります(薬物相互作用)。

・症状に合うすべての種類の薬をみるようにしましょう。

・パッケージに記載されている「使用上の注意」「服用の指示(就寝時、食後、食前、毎食後など)」「服用中に避けるべきこと(自動車の運転、アルコール、ほかの薬や特定の食べ物など)」などの薬剤情報をよく読んで、指示どおりに飲むことが大切です。
また、その薬がどのように飲めば、どのような症状に効くのかをできる限り確認しておきましょう。

・薬剤情報で、わからないことがあったら医師、または薬剤師に聞いておきましょう。

・今の症状を抑えるのに必要な薬を選んでください。鼻水だけがみられる場合に、咳(せき)や頭痛を治療する薬を選んではいけません。

・喘息(ぜんそく)や高血圧など特定の持病がある人は、副作用を起こすかどうかを確認しましょう。

・可能性のある副作用と、副作用があらわれた場合の対応を確認しておきましょう。

ジェネリック医薬品と先発医薬品

医薬品には、先発医薬品(新薬)と後発医薬品(ジェネリック医薬品)の二種類があります。
ジェネリック医薬品は、先発医薬品よりも安価です。 成分表示を比較して先発医薬品と同じ成分が含まれている場合は、ジェネリック医薬品を使用することを検討してもいいでしょう。

先発医薬品もジェネリック医薬品も効き目には差がないことがほとんどです。選択に迷ったときは、医師または薬剤師に聞きましょう。

購入した薬を服用するときに注意すること


・薬の量を測るために同封された正規のスプーンやカップなどを使いましょう。

・ほかの病気で飲んでいるすべての薬(OTCおよび処方薬)のリスト(お薬手帳)を作成・保管し、緊急時に家族がどこにあるかがわかるようにしておきましょう。

ちなみにOTCとはover the counter の略で、ドラッグストアで購入できる薬のことを指します。

※いつ、どこで、どんな薬を処方されたかを記録し、重複投与や薬の飲み合わせ防止のために作られた「お薬手帳」は、薬局で無料でもらえます。

・先に医師に相談することなく、処方薬の服用を中止したり、服用量や服用回数を変えたり、処方薬とOTCを組み合わせて飲まないようにしましょう。

・OTCか処方薬かにかかわらず、有効期限が過ぎた薬や他の人の薬を服用しないようにしましょう。

・医師の指示がない限り、錠剤またはカプセルをつぶしたり、壊したり、噛んだりしないでください(薬は完全に飲み込まなければ効き目がありません)。

・子どもの目の届く範囲に薬を放置しないようにしましょう。

薬を服用しても回復しないときは?


OTCを服用していても効き目がないと思われる場合は、はやめに医師に相談しましょう。また、副作用の症状がみられたときや、飲んでいるOTCの効果に疑問を抱いたときも、すぐに受診したほうがよいでしょう。

おわりに:薬の効用を正しく理解し、正しく服用すること!

いつも飲んでいる薬や、はじめて飲む薬についてわからないことがあれば医師または薬剤師に相談し、説明を受けて正しく飲むようにしましょう。その薬の効き目をちゃんと活かすかすためにも必要なことです。
また、お薬手帳は病院や薬局に必ず持っていくようにしましょう。

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