メリットいっぱい!費用対効果絶大!運動のいいところ

2017/3/15

佐藤 典宏 先生

記事監修医師

産業医科大学第1外科

佐藤 典宏 先生

まさに健康のザ・シークレット。
健康を引き寄せ、健康を実現する奇跡の治療法、

“運動”

とにかく身体を動かすことですが、交通機関の発達、文明の発展で、人の運動量は激減しました。
その結果が、世界中で肥満が社会問題となり、医療費増大で国家の財政が逼迫という現実です。

たとえ、何歳であろうと、体を活発に動かせば、健康で幸せな人生につながります。

科学的・医学的に見ても、 定期的に運動する人は、運動しない人に比べて、心臓病や2型糖尿病、脳卒中、癌といった慢性疾患にかかるリスクが格段に低いのです。

また研究によれば、運動は自尊心や気分、睡眠の質や気力を高めるだけでなく、ストレスやうつ病、痴呆、アルツハイマー病のリスクも軽減します。

これまでに発明された医薬品と比べても、費用対効果絶大なものが、運動なのです。

健康上の利点

今を健康的にするだけでなく、健康で充実した老後のためにも欠かせない運動。
説得力のあるデータを見れば、運動のすばらしさが伝わりやすいかと思います。
定期的に運動する人は、医学的に次のようなことが証明されています。
・冠状動脈性心疾患および脳卒中のリスクを最大35%低下させる
・2型糖尿病のリスクを最大50%低下させる
・結腸がんのリスクを最大50%低下させる
・乳がんのリスクを20%低下させる
・早死のリスクを30%下げる
・変形性関節症のリスクを最大83%低下させる
・股関節骨折のリスクを最大68%低下させる
・転倒のリスクが30%下がる(高齢者の間で)
・うつ病のリスクを最大30%低下させる
・認知症のリスクを最大30%低下させる

重要なことは?

健康を維持するために、活動的な行動スタイルを意識し、様々な運動を組み合わせて、少なくとも1週間あたり計2時間半、体を動かすことを目指しましょう。
大半の人にとって運動の最も簡単な方法は、徒歩や自転車に乗ることを日常生活の一部にすることです。時間が多くなるほど効果が上がり、スポーツやエクササイズといった運動に参加すればさらに効果が上がります。

運動をより効果的にするためには、心拍数を上げ、より速く呼吸をし、体が暖かく感じるくらいの状態で運動する必要があります。これは中程度の運動と呼ばれるもので、中程度の運動になっているかどうかを確認する方法の一つに、会話はできるが歌は歌えないかどうか、といった目安を挙げることができます。

もっと激しい運動になると、強度の運動と呼ばれるようになります。強度の運動は、中程度の運動よりはるかに健康上のメリットをもたらします。呼吸が激しく、速くなり、心拍数もかなり上がっている状態が強度の運動になります。このレベルの運動になると、呼吸を整えるとき以外は一言も話せません。

現代の問題

技術の進歩で快適な生活を送ることができるので、昔と比べ、活発に体を動かす必要は激減しました。移動手段は、徒歩から、電車、バス、車に変わり、洗濯機に乾燥機、料理も出来合いの惣菜が選び放題と、生活は便利になる一方で、そのうえ、テレビ、ネット、ゲームで娯楽を楽しんでいます。

農業や手を動かす職人ではなく、大半の人は体をほとんど動かさない仕事に就いています。仕事に、家事に、買い物etc…人の活動は、以前よりもはるかに楽に、そして、動く必要がなくなりました。
動かなければ、当然、消費するエネルギーが少なくなります。その結果、太ります。研究では、成人の多くが1日7時間以上、座って過ごしています。65歳以上になると、10時間以上座っているか、横になって過ごしており、最も座っている時間が長い年代になっています。

おわりに ~ゴロ寝の時間を減らしたい人へ~

座ったり横たわったりする時間が長いと、健康に悪影響を及ぼすからです。体を動かすようにするだけでなく、自分自身、家族が、座って過ごす時間、ゴロゴロしている時間を減らす必要があります。
テレビを見る、ネットを見る、寝転がって読書・音楽鑑賞などが、その最たる例です。その時間の蓄積で、心臓病や脳卒中、2型糖尿病や体重増加、または肥満といった慢性疾患のリスクが高まっていきます。
毎週の運動目標を達成できたとしても、座ったり、ゴロ寝の時間が多ければ、リスクはまだ高いままである、という点を忘れないでください。

この記事に含まれるキーワード

頭痛(191) 運動(175) 効果(67) ダイエット(242)