下痢の治し方 ~ つらい下痢の対処法とは ~

2017/8/1

山本 康博 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 呼吸器内科医

山本 康博 先生

下痢は、頻繁にゆるい便が出る、腹痛や腹部のけいれん、腹部の膨張感、熱などの症状があります。感染症にかかっていると、吐き気、嘔吐、血便などの症状が出ることがあります。今回は下痢になったときの治し方をご紹介します。

下痢が続く・・・どういう時に診察を受ければいいか

下痢が急激に出現した時は、通常は食事などが原因の一過性の感染性の下痢症であることが多いです。これらの場合、一般的には自然に軽快するため、医療機関の受診や投薬は必須ではありません。ですが、以下のような症状が出た際には医療機関を受診しても良いかもしれません。

大人の場合

・4日以上下痢が続いている
・血便が出る
・脱水症状が強い(肌の乾燥、のどの渇き、尿の量が少ない、めまいやふらつき)
上記の症状が見られるようでしたら、医師の診察を受けましょう。

乳幼児、子供、高齢者の場合

・下痢が24時間から28時間以上続いている
・高熱が出ている
・脱水症状が強い
病院では、問診や触診の他に、感染症かどうかをチェックをするために採血や検便を行うことがあります。子供が薬(市販薬および処方箋)やサプリメントを服用している場合、服用しているものが原因で下痢が起こっている可能性もあるので、必ず医師に報告してください。

下痢の治し方

下痢になっても、たいていの場合は医療的な治療を必要としません。下痢の原因が感染症の場合は、その感染症を治療するための抗生物質が処方されることもあります。ただし抗生物質が必要な下痢症はあまり多くはありません。服用している薬が原因の場合は、医師の判断で薬が変更される場合もあります。ただし、薬の服用量を変えたり服用を止めたりするときは、事前に担当の医師に相談するようにしましょう。下痢の対処法は以下のとおりです。

水分補給

下痢になったときは体内の水分を多量に失っているため、多くの水分を補給する必要があります。電解質が入っているドリンクを飲むと効果的でしょう。

利尿作用のあるものを避ける

下痢になっている人は、脱水症状が進行しないようにするために、カフェインのような利尿作用のある飲みものを避けたほうが良いでしょう。利尿作用のある物質は体から水分を排出する作用があり、その結果として尿の量が増加します。

避けるべき食べ物

・乳製品
・脂肪分の多い食べ物
・食物繊維豊富な食べ物
・味付けが濃い食べ物
上記の食べ物は、下痢の症状を悪化させる可能性があります。これらの食べ物が下痢の症状を悪化させる理由に「消化しにくく、食べると消化器官に負担をかける」ということが挙げられます。下痢が治まるまでは、食べないようにするか量を減らすようにしましょう。

下痢止め

ロペラミドなどのような下痢止めの薬は、便がお腹の中を移動するスピードを遅くしてくれる作用があり、下痢の症状を和らげる効果が期待できます。注意書きをよく読み、使用上の注意と用法用量を守って正しく服用しましょう。また、感染性腸炎が原因の場合は腸から病原体が排出されるのが遅くなるため治癒が遅くなる可能性があるとされています。

おわりに:辛い下痢を治そう

下痢の原因はさまざまで、通常は自然に軽快しますが中には注意が必要な下痢症もあります。注意すべきサインがあるようでしたらお早めに医療機関を受診されることをお勧めします。

関連記事

この記事に含まれるキーワード

下痢(158) 下痢止め(12) 下痢治療(1)