筋トレが頭痛の原因になる、 労作性頭痛の対処法とは!?

2017/7/31 記事改定日: 2018/8/29
記事改定回数:1回

山本 康博 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 呼吸器内科医

山本 康博 先生

二宮 英樹 先生

記事監修医師

東大医学部卒、セレオ八王子メディカルクリニック

二宮 英樹 先生

労作性頭痛(ろうさせいずつう)とは筋トレ、重い荷物を持つ、走る、泳ぐなどの運動が原因で生じる頭痛です。頭部全体に激しい痛みが見られ、身体を動かすことで痛みが増す特徴があります。
この記事では、労作性頭痛の原因と筋トレ後の頭痛の対処法についてご説明します。

筋トレ後の頭痛、労作性頭痛の原因は?

筋トレ後の頭痛のように、運動中や運動後に発症する頭痛のことを労作性頭痛と言います。労作性頭痛の原因は現段階では完全に判明されたわけではありません。

しかし特定の動作が引き金となることは間違いないので、頭痛が起きる直前の動作を注意深く観察することで頭痛を招く動きを見つけることはできるでしょう。
下記に挙げるのは現段階で有力とされる労作性頭痛の原因です。

運動による血管の拡張

運動時には、頭、首、頭皮の筋肉が普段よりも多くの血液が必要とします。それによって血管が拡張し、頭蓋内の静脈系がうっ血することによって労作性頭痛が引き起こります。
また、運動時の脱水や酸欠も原因のひとつと考えられています。

筋肉への大きな負荷

特に筋トレは瞬発的に筋肉を使うため、労作性頭痛が起きやすいです。
中でも筋トレを習慣化していない人に痛みが出やすい傾向があるので、事前にウォーミングアップをきちんと行う、水分補給をするなどをして対処することが重要です。


労作性頭痛の症状や特徴について

労作性頭痛は運動中や運動後に頭痛を発症することが特徴で、発症すると頭全体がかなり激しく痛みますが、多くの場合は一定の時間が経過すると痛みは自然に消えていきます。

あまり知られていないタイプの頭痛のため、周囲の人から「さぼっている」「怠けている」などと思われる傾向があり、本人も頭痛の原因に気づくまでに時間がかかることが多くひとりで思い悩みがちになります。しかし、労作性頭痛はれっきとした頭痛の一種です。

筋トレ後に頭痛になったときの対処法は?

運動後に頭がズキズキと痛くなってきたら、まずは安静にしましょう。痛みが和らぐまで、長椅子や床の上に横になり、痛む部分を冷やしてください。また、痛みが引いても、すぐに運動を再開しないことが大切です。

筋トレによる頭痛は予防できる?

筋トレなど、労作性頭痛の原因となる動作をしないことが一番いいのですが、難しい場合もあるでしょう。
予防のためには、以下のことにも注意しましょう。

運動の負荷

運動するときは無理のない範囲ですることがポイントです。自分の体力をきちんと把握し、運動時間や運動の負荷を設定してください。また、運動中に休憩をとることや、こまめに水分補給をすることも重要です。

運動する前に頭痛薬(鎮痛薬)を飲んでおく

労作性頭痛は運動前にロキソニンS®やバファリン®などの一般的な市販の鎮痛薬を服用することで、発症を防げることがあります。
しかし、中には何らかの病気によって頭痛が引き起こされていることもあるので、市販薬を服用しても予防できない場合には病院で相談してみるとよいでしょう。

医師に頭痛薬を処方してもらう

病院を受診して労作性頭痛と診断された場合には、運動前にβ遮断薬であるプロプラノロールを含む薬剤を服用することで発症を抑えたり、頭痛に対してはインドメタシンを含む鎮痛薬の使用や頭部の冷却などが勧められています。
労作時の頭痛に悩んでいる人は、自己判断で市販薬を服用する前に一度病院を受診して医師から適切な薬を処方してもらうのもよいでしょう。

労作性頭痛を似た症状が出る怖い病気がある!?

労作性頭痛の大半は深刻な病気でなく、一時的に頭痛が現れるのみで特に大きな心配はありません。
しかし、中には運動による血圧上昇によって脳内出血やくも膜下出血などが生じている可能性もあります。また、脳腫瘍などによって頭蓋内圧が上昇することで頭痛が引き起こされることもあり、重篤な病気が潜んでいる可能性も否定できません。

運動後に我慢ができないような強い頭痛が生じた場合や、吐き気を伴う場合、頭痛が一向に治まらない場合などは一度病院で診てもらうことをおすすめします。

おわりに:筋トレするときは準備運動を忘れずに!念のために医師にも相談しよう!

筋トレなど体に強い負荷がかかる動作によって生じる労作性頭痛は、運動前に鎮痛薬を飲んでおいたり、きちんと準備運動をして体に急激に負荷がかかりすぎないようにすることなどで予防ができます。もし、運動中に頭痛がした場合はでも、すぐに運動をやめて安静にすることで大半は回復します。
しかし、まれにではありますが、こういった運動時の頭痛には怖い病気が隠れていることがあるので、一度は病院で診てもらうようにしましょう。


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