歯の健康を保つには?~虫歯や歯肉炎などの予防法~

2017/3/9

佐藤 典宏 先生

記事監修医師

産業医科大学第1外科

佐藤 典宏 先生

虫歯、歯肉炎、知覚過敏など、歯のトラブルはさまざま。
痛~い思いをして歯医者さんに駆け込む前に、何とか予防したいものですよね。

予防には、日々の正しい手入れが大切です!
そこで、
「どんな手入れをすればいい?」
「ふだんどんなことに気をつけるべき?」
「年齢別での対処法は?」
など、気になる歯の健康法を一挙にご紹介します。

歯の手入れのキホン~歯磨きの方法、回数、ブラシや歯磨き粉の種類、定期検診など~

歯垢が歯を覆うと、歯茎の病気や虫歯につながります。
健康な歯のためには、1日2回、約2分間フッ化物入りの歯磨き粉で歯を磨き、歯垢の蓄積を防ぐことが大切です。
歯磨きのタイミングや正しい方法については、下記を参考にしてください。

何回歯を磨けばいい?

夜寝る前と、もう1回、約2分間磨きます。
歯の状態に応じて、歯科医のアドバイスをきいてみるのもおすすめです。

電動歯ブラシと手動歯ブラシ、どっちがいい?

どちらを使っても問題ありません。フッ化物入りの歯磨き粉を使用すれば、どちらも効果は同じです。

どんな歯ブラシがいい?

大人の場合は、先端がコンパクトで丸型のかたい毛の歯ブラシがよいです。
電動ブラシを使用している場合は、振動または回転ヘッドを備えたものがおすすめです。

どんな歯磨き粉がいい?

適切な濃度のフッ化物入りの歯磨き粉を使うことが重要です。適したフッ化物の量は、年齢により異なります。

・大人:1,350ppm以上
・子ども:1,350〜1,500ppm

わざわざ子ども用の歯磨き粉を使う必要はありません。虫歯がない6歳以下には子ども用の歯磨き粉を使ってもよいですが、1,000ppm以上のフッ化物が含まれたものにしてください。
また、3歳未満には歯磨き粉を塗ってください。3~6歳の子どもには、豆粒大の歯磨き粉を使うようにしてください。

歯磨きの方法は?

すべての歯の表面を磨くようにしてください(約2分)。 歯の裏側、表面、咀嚼面も忘れずに磨いてください。

歯磨き直後に水ですすいでもいい?

磨き終わったら余分な歯磨き粉を吐き出しますが、すぐに口をすすぐと残った練り歯磨きの中の濃いフッ化物が洗い流されてしまいます。

マウスウォッシュの効果は?

フッ化物を含むマウスウォッシュは、虫歯予防に効果的ですが、歯磨き直後や歯に残った歯磨き粉中の濃いフッ化物を洗い流した直後は使ってはいけません。
マウスウォッシュを使うのは、昼食後など別の時間にしてください。また、フッ化物が入ったマウスウォッシュを使用した後は、30分間は飲食してはいけません。

デンタルフロスを使うタイミングは?効果は?

歯を磨く前に使うのがおすすめです。歯の間に挟まった食べ物を取り除くだけでなく、歯垢除去や、歯茎疾患と口臭予防に効果があります。
使い方は下記のとおりです。

・30~45cmのデンタルフロスを手でにぎり、フロスの幅を5センチ程にする
・歯と歯の間にフロスを入れて滑らせる
・各歯の間を上下に8~10回滑らせて食べ物と歯垢を取り除く

歯間ブラシや爪楊枝を使っても大丈夫?

特に歯の間に隙間がある人は、歯間ブラシを使用してもOKです。歯科医に正しい使い方をアドバイスしてもらいましょう。
ただ、爪楊枝は、歯茎を傷つけ感染症を引き起こす可能性があります。使用は控えましょう。

定期検診はどれくらいの頻度がいい?

「定期検診は半年ごと」と耳にしたことがあるかもしれませんが、頻繁に行く必要がない人や頻繁に検診を受ける必要がある人もいます。診察の間隔は、歯や歯茎の健康状態や病気のリスクに応じて、3ヶ月から2年までさまざまです。

一般に、歯の病気のリスクが低いほど、次回の診察までの期間が長くなります。口腔衛生の良い人は12〜24ヶ月に1度だけで問題ありませんが、問題のある人は頻繁に検診が必要になります。歯科医に相談してください。

生活習慣での予防法

食事、喫煙、飲酒が歯の健康に影響を与えることもあります。歯の健康のために、以下のことに気をつけてみてください。

健康的な食事

食べ物や飲み物が虫歯の原因になることがあるので、健康的な食事は歯にとって重要です。

理想的な食事は以下のようなものです。

・果物や野菜、パン、米、ジャガイモ、パスタなどの澱粉質食品(できたら全粒粉)
・肉、魚、卵、豆、その他の乳製品以外のタンパク質源や乳製品(できたら低脂肪)
・脂肪と砂糖の多い食べ物や飲み物を減らす
→果物や牛乳などの食品にも砂糖が含まれていますが、これらは減らす必要はありません。
・フルーツジュース、野菜ジュース、スムージーなどの飲み物は1日あたり150ml以下にする

喫煙と歯

喫煙すると歯は黄色くなり、口臭・歯肉病のリスクが増加します。

アルコールと歯

アルコールは歯の外表面を腐食し、エナメル質を破壊し、詰め物治療をしなければいけないケースがあります。

歯を汚す飲食物

ワイン、タバコの煙、紅茶、コーヒーはすべて歯の汚れの原因となります。歯が汚れてしまうのを防ぐために、摂取は最小限に抑えてください。

年齢別の予防法

上記では主に大人の歯の予防法を紹介してきましたが、予防方法は乳幼児、10代、大人でさまざまです。以下にポイントをまとめたので、参考にしてください。

乳幼児の場合

・毎日新しく生えた歯を磨く
→歯が最初に生えてきたら、きれいな濡れた布で丁寧に拭いてください。
・歯の大部分が出てきたら、子ども用の歯ブラシを使用する
・(2歳未満)歯磨き粉ではなく水を使用する
・赤ちゃんが哺乳瓶をくわえたまま眠りにつかないようにする
→ミルクやジュースが歯についたままだと、虫歯の原因となります。
・(年長の子ども)果物、チーズ、野菜などの低糖のスナックを食べさせる。歯にべたつくチューイングキャンディーなどは避ける
・歯を磨く方法と歯をきれいに保つことの重要性を教える
・定期的に歯科医に連れて行く

10代の子どもの場合

・フッ化物練り歯磨きで歯を1日2回以上磨く
・1日1回デンタルフロスを使う
・喫煙しない
・格闘技中はヘッドギアを着用する
・歯科医の定期検診を受ける

大人の場合

・フッ化物練り歯磨きで歯を1日2回以上磨く
・1日1回デンタルフロスを使う
・喫煙しない
・服用している薬の歯への影響を相談する
・歯を定期的にセルフチェックし、治らない傷跡、歯茎の刺激などがないか探す
・歯科医の定期検診を受ける

おわりに

正しい歯磨きの方法や道具、生活習慣など、小さいことの積み重ねで多くの歯の病気は防げます!この記事をきっかけに、自分の歯磨きについて見直してみてはいかがでしょうか?

リミュエールブラン ネージュ

この記事に含まれるキーワード

タバコ(62) 子ども(67) 虫歯(41) 歯(17) 歯医者(6) デンタルフロス(12) 歯間ブラシ(5) 歯肉炎(4) 歯磨き(19) 爪楊枝(1) マウスウォッシュ(1) 定期検診(3) 歯ブラシ(5)