記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2017/8/7 記事改定日: 2020/1/15
記事改定回数:1回
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
耳の中がかゆかったり痛かったりしているようなら、もしかしたら外耳炎かもしれません。外耳炎は自然治癒することも多いですが、間違ったケアをすると何度も繰り返してしまうことがあります。
この記事では、外耳炎の原因と予防方法について解説しています。
外耳炎は様々な原因によって引き起こされますが、次のようなものが挙げられます。
また、外耳炎はアレルギーのある方、アトピーや乾癬、脂漏性皮膚炎などの皮膚疾患がある方が発症しやすい傾向にあります。該当する方は特に注意が必要です。
外耳炎を予防するには、以下のことに気をつけてください。
外耳炎になりやすいという人は、入浴後や水泳のあとのような「耳が濡れた」とき、耳をきちんと拭き取りましょう。
ただし、拭き取るときは、ティッシュやタオルの角でやさしく拭き取ってください。綿棒でゴシゴシこすってしまうと、かえって外耳炎を引き起こすことになりかねません。
上手く拭き取れないときは、ドライヤー(冷風)を使って乾かしてもかまいませんが、風量は弱めに設定し、耳に近づけすぎないようにしてください。
指についた汚れや細菌が外耳につくと、炎症を引き起こす原因になります。耳はあまり触らないようにし、触る前には必ず手を洗いましょう。
耳の奥まで耳かきや綿棒で掃除している人もいますが、耳垢は自然に出てくるものなので、奥まで掃除する必要はありません。耳の穴の入り口を軽く綿棒で拭う程度で十分です。
また、毎日耳掃除するのも良くありません。2週間に1回の頻度でも多いくらいです。
気になる人は、耳鼻科で掃除をお願いしましょう。
イヤホンも耳栓も補聴器も、直接耳の穴に入れて使うものなので、扱いにはとくに注意しましょう。清掃・消毒を徹底し、破損や傷ができているようなら、使用を中止してください。また、扱う前には必ず手を洗うようにしましょう。
耳を触るときや、イヤホンを触るときだけでなく、手はこまめに丁寧に洗うようにして清潔を保ちましょう。
川や沼などのあまりきれいでない水や、整髪料やシャンプーなどの化学物質が耳に入ると、外耳炎を引き起こすことがあります。なるべく耳に入らないようにしてください。
外耳炎の原因は、外耳道に細菌がつき炎症を起こすことです。予防のためには清潔を保つ必要はありますが、触り過ぎや掃除のし過ぎは外耳道を傷つけてしまい、かえって外耳炎になりやすくなってしまうことがあります。
耳についた水気や耳垢などはやさしく拭き取り、気になる場合は耳鼻科に相談して掃除してもらいましょう。