記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2017/8/4
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
鎮痛剤、アロマテラピー、サプリメントなど・・・様々な生理痛対策がありますが、食事面からのアプローチは比較的手軽に取り入れやすいです。
この記事で、生理痛を和らげたいときにおすすめの食べ物・飲み物を見ていきましょう。
生理痛の緩和に効果的な栄養素として鉄分などのミネラル、イソフラボン、ビタミンなどがあります。
ただし、食事で生理痛を和らげるためにはそれらだけを摂ればよいというわけではありません。有効な栄養素を意識して取り入れながら、様々な栄養素が含まれた食材をバランスよく食べるようにしましょう。
ここでは生理痛を緩和する効果のある食べ物を3つご紹介します。
いずれの栄養素も摂りすぎは体に良くないため、摂取目安は守るようにしてください。
プルーンは鉄分が豊富なため、めまいや貧血などの症状の改善が期待できます。
また、プルーンに含まれるビタミンB群やカロチンなどのビタミンは自律神経を整えて血液を循環しやすくし、冷えを予防します。そのため、生理痛だけでなくPMS(月経前症候群)の症状の緩和にも効果的です。
大豆に含まれるイソフラボンは女性ホルモンのひとつエストロゲン(卵胞ホルモン)と似た働きをするので、ホルモンバランスを整える働きが期待されています。
ただし、摂取しすぎると生理痛が悪化することもあるため、1日の摂取量の目安は300ml程に収めるようにしましょう。
グレープフルーツに含まれるビタミンCとクエン酸には鉄分、カルシウム、マグネシウムなどのミネラルの吸収を良くする働きがあり、生理時の貧血やイライラを防ぐ効果が期待できます。
また、グレープフルーツは血栓予防にも使われるほど血流を良くするため、冷えの予防にも効果があるとされています。
生理痛を和らげる代表的な飲み物にはココアやハーブティーなどがあります。
それぞれの効果や生理痛緩和に効く理由について詳しく見ていきましょう。
ココアに含まれているマグネシウムには、血行促進効果と自律神経を整えてイライラを抑える効果があるとされています。
また、鉄分の吸収率を高めるという特徴もあり、生理中に起こりやすい貧血の予防も望めます。
ハーブには様々な効能があるため、ホルモンバランスの調整、冷えの改善、血行促進、ストレス軽減など、多数の生理痛緩和効果があると期待されています。
生理痛を軽減する食べ物・飲み物がある一方で、反対に生理痛を悪化させる原因と考えられているものもあります。
ここでは、生理痛を悪化させる可能性がある食べ物・飲み物をご紹介します。
カフェインは血管を収縮させるため、体を冷えやすくしてしまいます。
生理中はもちろん普段から1日に飲むコーヒーの量を減らすなど、摂取量を少なくしていきましょう。代わりにノンカフェインのコーヒーを選ぶのもおすすめです。
栄養が偏った不規則な食生活は、生理痛や症状をさらに悪化させる原因です。
上記でご紹介した生理痛緩和に効果のある食べ物や飲み物などを活用し、痛みを少しでもラクにしていきましょう。