記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2017/8/7
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
耳鳴りとは実際にない音が聞こえる症状です。
命に関わることはほとんどありませんが、中には注意が必要な場合もあるので、早めに医師の診断を受けたほうが良いでしょう。
この記事で耳鳴りの検査方法や治療法についてご紹介します。
モーターの回転するような音やキーンと響くような音など、耳鳴りで聞こえる音は人によって様々ですが、存在していないはずの人の話し声や笑い声が聞こえる“幻聴”とは異なります。
耳鳴りが起きたらまずは病院で診てもらうことをおすすめしますが、原因がわからない場合には以下で紹介するような体のストレスを減らす方法が効果的です。
耳鳴りの原因として体のゆがみやズレがあがることも少なくありません。
そのような場合に効果的なのが、体全体の骨格・関節のゆがみやズレの修正や骨格筋の調整などを行う整体やカイロプラクティックという方法です。
ゆがみやズレを治して体にかかる負担を少なくすることで、体にかかるストレスが減り、耳鳴りを和らげる効果が期待されています。
リフレクソロジーは、マッサージとは異なり足の特定の部位に圧力を加える施術法です。
足は体の各部分につながっているため「全身の地図」とも呼ばれていますが、足の特定の部位を押すとことで、そこに関連する体の部分の症状が改善すると考えられています。
マッサージは体の筋肉や関節をほぐすことで筋肉の緊張を解いたりストレスを和らげたりして、自己治癒力を高める方法です。
耳の穴や鼓膜の状態の診察と聴力検査(標準純音聴力検査)を行うことが多いです。
また、このとき同時に耳鳴りの状態(どのような音が聞こえるか)などを質問されるかもしれません。
その後は状況に応じて、「耳鳴検査」というなどの鼓膜の動きを調べる検査、「SISI」という内耳障害があるかどうかを確認する検査などを実施します。
加えて、聴神経や脳の中を調べるための画像検査(MRIなど)を行うこともあります。
耳鳴りの治療法は原因によって異なります。
服用している薬が耳鳴りの原因となっているときは、薬の服用を中止したり変更することで治療を行うでしょう。ただし、医師の指示のないまま薬の服用をやめないでください。
また、高血圧、軽い外耳道の炎症、中耳炎など他の症状が原因である場合は、その症状を治すことで改善できることがほとんどです。
感音難聴伴う耳鳴りや原因不明の耳鳴りは現在のところ完治が難しいため、耳鳴りを緩和するあるいは聴力を補助する方法を治療として取り入れます。
たとえば補聴器を使用すると、聞きたい音を耳鳴りよりも大きく捉えることが可能です。
また、マスカーという器具を耳鳴りがするほうの耳に当て、患者の耳鳴りに似た音を1~2時間ほど流すことで耳鳴り音を治める方法もあります。
耳鳴りの原因や症状は多岐に渡りますが、中には頭の中の血管や心臓の病気が原因となっているような場合もあります。特に耳鳴りのために普段の生活を送るのが辛いようなときは、早めに耳鼻科を受診して医師の診断を受けましょう。