その疲労、病気かも? 疲労を感じさせる10の病気

2017/2/15

深刻な病気、特に痛みを伴うものは、目に見えて私たちに疲労感を与えますが、一般的にはあまり知られていない疲労を感じさせる病気もあります。
この記事では、疲労感を起こすことで知られている10の病気を紹介します

冷凍宅配食の「ナッシュ」
冷凍宅配食の「ナッシュ」

1.小児脂肪便症

小児脂肪便症は、食事に対する耐性がないために、グルテンパン、ケーキやシリアルなどに入っているーを食べた時に悪反応がでてしまい引き起こる病気です。
イギリス人の100人に1人がこの症状にかかっていますが、Coeliac UKの調査によるとそのうちの90%の人がその事実を知りません。
疲労感の他には、下痢、貧血、体重の減少などといった症状があります。小児脂肪便症かどうかは病院の血液検査で調べることができます。

2.貧血

常に疲労感を感じるものとして、代表的な疾患の一つが鉄分の不足による貧血です。20人に1人の男性や閉経後の女性が影響をうけているとされていますが、やはり生理がきている女性の方が貧血の傾向が多くみられます。
また妊娠中の女性も特に貧血にかかりやすいです。一般的な症状としては、何もする余裕がなく、体が重く感じ、すぐに疲れてしまうことがあげられます。

3.慢性疲労症候群

慢性疲労症候群(または筋痛性脳脊髄炎)は、身体も動かせないほどの疲労感が6ヶ月以上の長期にわたって続く病気です。多くの場合、喉の痛みや筋肉や関節の痛み、頭痛などの他の症状も伴います。

4.睡眠時無呼吸

睡眠時無呼吸は、睡眠時に喉が狭くなったり、閉じてしまうことで、呼吸を妨げてします病気です。これらの症状が結果的に、いびきや血中の酸素の低下を引き起こします。呼吸が困難なので夜中に何度も目覚めることで、次の日には疲れ切ってしまいます。
睡眠時無呼吸肥満の中年男性に多く見られます。アルコールの摂取、喫煙は症状を悪化させてしまうので注意が必要です。

5.甲状腺機能不全

甲状腺機能不全とは、体内の甲状腺ホルモン(チロキシン)が不十分である疾患です。新陳代謝を盛んにし、エネルギーを生み出す甲状腺の機能が低下することで疲労感を感じやすく、また体重の増加、筋肉痛などを引き起こします。特に高齢の女性に多く見られる病気です。甲状腺機能不全の検査は、血液検査によって調べることができます。

6.糖尿病

血中の糖の量が多量になると疲労が増すことがあります。糖尿病には他、喉が渇く、トイレに何回も行く、体重が減少するなどといった症状があります。糖尿病の検査は血液検査などによって行えます。

7.せん熱

せん熱(要解説)はウイルス性の感染症で、熱を伴う疲労感、喉の痛み、リンパの腫れなどを引き起こします。
多くの場合10代、20代の若者が発症します。症状は4~6週間で治まりますが、疲労感はさらに数ヶ月間続きます。

8.鬱

鬱病はや孤独感だけでなく、疲労感も感じさせます。熟睡できなかったり、朝早くに起きてしまい、日中疲労を感じてしまいます。

9.むずむず脚症候群

下肢静止不能は不快感を感じ、脚に不快な感覚や痛みを感じ、足を動かしたい強い衝動に駆られる疾患です。足の深い痛み、夜中足の痙攣が続くことがあります。睡眠が妨げられ、また睡眠の質が落ちるため、日中疲労感を感じてしまいます。

10.不安症

不安を感じることは普通のことと言えます。しかし常に不安をコントロールできず、日々の生活に大きく影響する人もいます。
医師はこれを全般的不安障害(GAB)と呼びます。イギリス人の 20人に1人がこの病気に罹っています。GAB患者は不安やいらつきの他に疲労も感じます。

おわりに

この記事でお伝えしてきたように、普段感じている疲労感は実は病気である可能性があります。ただ疲れているからと安易に考えるのではなく、しっかりと体のサインを感じてあげましょう。ほうっておくことで、後々に重大な病気に繋がることもあります。健康第一です!

関連記事

この記事に含まれるキーワード

疲れ(23) 疲労(17) 原因(607) 症状(552) 病気(71)