記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2017/8/22
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
毎日の仕事や家事などで、ストレスがたまると、口の中に口内炎ができたりしませんか? 口内炎は、食べ物がしみたり、話をするのに邪魔になったりします。
この記事ではそんな憂鬱な口内炎とストレスの関係についてまとめています。
ストレスがたまりすぎると口や歯、歯茎、舌のトラブルにつながると考えられています。ストレスレベルを低くして、口内炎や歯茎など、口中のトラブルを改善することで、口内の健康を保つことができるでしょう。
口内炎とは、白または灰色がかった口の中や歯茎、舌などにできる炎症のことで、かたまりのふちに赤い線が入っています。1度に2~3個、またはいくつもできたりします。
疲れてストレスがたまると口内炎ができやすくなるといわれています。しかし、口内炎の原因はまだ完全に解明されたわけではありません。免疫機構という、細菌やウイルスなどから身を守るためのシステムに問題が起こることで発症する場合もあれば、細菌やウイルス自体が口内炎を引き起こしている場合もあります。
炎症を和らげるためには、香辛料のきいた食品や熱い食品、トマトや柑橘系の果物など酸性の食品は食べないようにしましょう。
たいていの口内炎は1週間から10日くらいでなくなります。痛みを無くすためには、市販されている口内炎の薬を買って患部に直接塗りましょう。ただし、頻繁に口内炎を繰り返す場合や、長期間治らないものについては、病院を受診してください。
口唇ヘルペスは、単純疱疹のウイルスによって引き起こされます。患部の中には水が溜まり、多くの場合唇の周りにできますが、鼻の下やあごにできることもあります。
ストレスで精神的に不安定になることが引き金になってできることも多く、口唇ヘルペスも口内炎と同じように、1週間程度でなくなることが多いです。市販の薬も使えますし、病院で抗ウイルス薬を処方してもらうこともできます。
他の人にウイルスを感染させてしまう場合があるので、口唇ヘルペスを見つけたらできるだけ早く治療に取りかかりましょう。
ストレスが過度にかかると気分に悪影響が出て、歯磨きやフロス、口をゆすぐことなどをさぼるようになる人も多いでしょう。きちんと口や歯の手入れをしないと、口内炎になる可能性が高くなります。
ストレスがたまると、スナック菓子や甘い飲料など、不健康なものを食べがちになります。そのような習慣も虫歯の危険性を高め、長期的には歯茎の病気や口内炎のリスクを高めるといわれています。
歯をきれいにして健康的な食生活をすれば口中のトラブルは少なくなることは心に留めておきましょう。それが、生活習慣の改善への動機付けになるはずです。最低でも1日2回は歯磨きを行い、2日に1度は、口中洗浄剤を使うようにしましょう。
定期的に運動をするようにしましょう。ストレス発散やエネルギーレベルの向上につながりますし、健康的な食生活をする気になりやすくなります。
口中を清潔にし、食事の栄養バランスに気をつけることはとても大切です。それ以上に、ストレスをためないことが口内炎を予防することにつながります。食事だけで補えない栄養については、サプリメントの摂取で補いましょう。