不安障害が引き起こす肉体・精神のアンバランス

2017/2/1

現実に対しての不確かさへの不安や心配。
将来への想像を越えた恐怖心。
異なる不安要素の積み重ねや増大が、肉体・精神のバランスを崩す要因を分析します。

心配・パニック症状は集中力の低下を誘発する

不安の度合い、感覚の増大がパフォーマンスを引き下げる

心配とは、不安や恐れといった感情を指します。誰しも、人生において不安になる時があり、心配することが役立につ場合もあります。たとえば、試験前、不安になることで勉強の集中力が高まるなどです。一方で、過度の心配は人を疲弊させ、不安状態が継続すると深刻な問題となります。

心配症状

心配は、肉体・精神の両方において症状が現れます。心理・精神的な症状には以下のものがあります。
・不安になったり落ち着かなくなる
・眠りにつけず、疲労感がある
・集中できない
・短気になる
・警戒心が強くなる
・リラックスできない
・涙もろい

ストレスホルモンの分泌

人は不安やストレスを感じているとき、身体は、アドレナリンやコルチゾールといったストレスホルモンを分泌し、心拍数の上昇や発汗量の増加といった肉体面における心配症状を引き起こします。
肉体面における症状は以下の通りです。
・心拍数の上昇
・過呼吸
・動悸
・胸部の痛み
・頭痛
・発汗
・食欲の喪失
・めまいを感じる
・トイレが近くなる
症状は他の要因によりもたらされた可能性もあります。例えば、パニック障害(パニック発作に襲われる)や外傷後ストレス障害(恐ろしい、或いは悲惨な出来事を体験することにより生じる)などです。

心配は有害か

軽度の心配は問題ありませんが、心配が長期に渡って続くと、高血圧や感染症への罹患など、より深刻な病気を引き起こす可能性があります。

また、常に心配を感じる、そして、日常生活に支障をきたしているのであれば、不安障害、またはパニック障害を患っている可能性があります。

不安や心配が起因する緊急事態・パニック発作

パニック発作の徴候

パニック発作は、激しい不安や心配に突然襲われる事で、何の理由もなく発生します。
・動悸
・発汗
・震え
・過呼吸
・息苦しさ
・吐き気
・めまい
・指先の刺すような痛み
・耳鳴り
パニック発作に襲われる人は、心臓発作と感じることがあり、死ぬとさえ感じます。身体に深刻な異常があるのではないかと思われがちですが、実際には異常はありません。発作は、だいたい5~20分ほどで止まります。

パニック発作中の状態

パニック発作中、身体はより多くの酸素を取り入れようとするため、呼吸が荒くなり、また、アドレナリンなどのホルモンを過剰に分泌するため、鼓動が早まり筋肉が張り詰めます。

医師の診断を受けるべきか

パニック発作に襲われると、死んでしまうほどの苦しさを感じますが、検査しても何ら異常は見つかりません。しかし、根本的な要因を見つけるため、以下のような状態が見られる場合、医師の診断を受けてください。
・発作が20分以上止まらない
・呼吸が元に戻っても、気分が良くならない
・発作の後も動悸があり、胸部に痛みが残る
・定期的にパニック発作を起こす

おわりに

求めさえすれば助かるということ、そして、決して孤独ではないということを忘れないでくだい。誰かに話し、打ち明けることで、孤独感や絶望感にとらわれず、選択肢があることに気づけます。家族や友人に、自分の気持ちを打ち明けるようにしましょう。

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