スマホやパソコンの使いすぎで疲れ目に・・・どうすれば解消できる?

2017/8/28

渡辺 先生

記事監修医師

東京都内大学病院眼科勤務医

渡辺 先生

最近よく目が疲れると感じていませんか? 近年スマホやパソコンの使いすぎで目の疲れを訴える人が多くなっています。今回は、スマホやパソコンの使いすぎによる目の疲れの解消法などをご紹介します。

疲れ目の主な症状

疲れ目は、目だけではなく体にもさまざまな症状を引き起こします。疲れ目の主な症状は以下のとおりです。
・目が重い
・充血
・目の奥が痛い
・目のかすみ
・乾燥する
・しょぼしょぼする
・まぶたがピクピクする
・肩こり
・頭痛
・吐き気
これらの症状がなかなか解消されない場合は医師に相談することをおすすめします。

目が疲れるのはなぜ?

目が疲れる原因はさまざまですが、近年増えている原因として、長時間のスマホやパソコンの使用による目の酷使が挙げられます。スマホやパソコンを長時間使用することで、なぜ目が疲れるかについては、以下のことが要因になります。

ドライアイ

スマホやパソコンの使用中はまばたきの回数が少なくなりがちです。まばたきは涙の膜で眼球の表面を覆う役目があります。まばたきの回数が減ることで目が乾き、ドライアイになる可能性が高くなります。ドライアイは、目が疲れやすくなる原因と考えられています。

毛様体筋への負担

スマホやパソコンの画面など近くのものを見るとき、毛様体筋で水晶体の厚さを調整しピントを合わせます。スマホやパソコンの画面を長時間凝視し続けることにより、この毛様体筋が緊張状態となり、目の疲れを引き起こすといわれています。

目の疲れを解消する方法は?

目の疲れを解消する方法をご紹介します。

十分な睡眠を取る

目が疲れていると感じたら、十分な睡眠をとることで目の疲れが軽減されます。眠りに落ちることができなくても、目を閉じている間は眼球がまぶたの上の方に向いていて、光が入ってこない状態にあるため、眼球がリラックスします。

眼球や眼球周囲を温める

眼球やその周囲を蒸しタオルなどで温めると目の疲れに効果的とされています。ただし、熱すぎるものをあてたり、目がひどい充血や炎症を起こしている場合は症状が悪化する可能性もあるので注意しましょう。

遠くを見る

目を動かすことは目の疲れの軽減に役立つと考えられています。長時間画面を凝視しないよう、1時間に15分は目を休ませるように心がけ、ときどき遠くを見たり、目の疲れをとる体操をしましょう。

疲れ目を予防するためにできること

疲れ目の予防法を以下に解説します。

スマホ・パソコンの画面から距離をとる

スマホやパソコンの画面から距離をとりましょう。スマホの画面を見ているときは画面と目の距離が近くなりがちです。パソコンと同様、画面から40~50cm程度距離をとるようにしましょう。また、画面が明るすぎることも疲れ目の原因となるため、画面の明るさを室内と同じぐらいの明るさに調整することをおすすめします。

まばたきをする

まばたきを意識的に行うようにして、涙の分泌を促しましょう。目の乾燥を防ぐことは角膜を保護するためにも重要です。コンタクトレンズを装着している場合は、とくに涙が分泌されにくいとされているので注意しましょう。

夜のスマホ使用を控える

寝る前など、電気を消した状態でのスマホ使用を控えましょう。目から入ってくる光でドライアイになりやすくなるといわれています。

おわりに:目の疲れは仕方ないと放置せず、定期的にケアしよう

スマホやパソコンの長時間使用は疲れ目の原因となります。仕事でどうしても長時間パソコンを使用しなければならない人も少なくないでしょう。しかし、目の疲れは仕方ないと放置せず、温めたり、こまめな休憩を取るなど、定期的にケアすることが大切です。

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