記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2026/6/24
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
床ずれは、いわゆる「寝たきり」の人にできやすい皮膚疾患ですが、全く動けない状態でなくてもできることがあります。この記事では、床ずれができたときの対処と予防対策に役立てるために、床ずれの基礎知識を解説していきます。
床ずれは、医学的には褥瘡(じょくそう)と言います。かかと・お尻などのように体重がかかることが多く、骨との間に脂肪が少ない場所にできやすいといわれており、尾骨・肩甲骨・膝(後部・側部)・後頭部などにもできます。 床ずれの症状は4段階あり、以下のような症状が現れます。
床ずれは、ずっと座っている・寝ているなど「長時間同じ姿勢」が続き、特定の部分に圧力がかかり続けることで、皮膚・皮下組織への血液供給が減少することが原因になります。なお、麻痺の症状がある人・車椅子を使用している人・ベッドで過ごす時間が長い人などは、床ずれができやすいとされており、このような人は健康な状態であっても床ずれができる可能性があります。また、糖尿病・動脈硬化などの基礎疾患がある人は血行不良が起こりやすく、床ずれができやすいといわれています。
床ずれは、以下の方法で痛みを軽減したり、回復を促したりできる可能性があります。
また、床ずれができたときは、患部を清潔にして、膿が少ない状態を保つことも大切になってきます。ステージ1の場合は石けんと水ですすぎ、ステージ3の場合は生理食塩水の溶液ですすぎましょう。傷口は適切に包帯で覆い、適切に交換する必要があります。傷口の洗浄方法・包帯のやり方については医療機関の指示を守り、痛みがあるときの鎮痛薬の使用については医師に相談しましょう。なお、傷口の回復には、適切な栄養補給も重要になります。必要に応じて医師・栄養士のアドバイスを受けながら、適切に食事・栄養を管理するようにしてください。
床ずれは、以下の対策で予防できる可能性があります。
数時間おきに体位変換・圧抜きを行うなどして、同じ場所に長時間圧力がかからないようにしましょう。また、エアーマット・床ずれ予防布団を使用して圧力を軽減することも、床ずれ予防に役立つ可能性があります。
低刺激の石けんと適温のお湯を使用して傷口を洗浄し、乾燥予防のため保湿剤を塗りましょう。洗浄するときは強くこずらず、やさしく洗うようにしてください。高齢者は特に皮膚が弱いため注意が必要です。また、蒸れを防ぐため、通気性の良いおむつパッド・シーツなどを使用することをおすすめします。
体を動かして血流を促すことで、床ずれを予防できる可能性があります。自力で運動することができない場合は、医師や理学療法士・作業療法士の指導のもとで、他動運動を行いましょう。
車椅子の人や長時間ベッドで過ごす人は床ずれを起こしやすいです。定期的に体を動かしたり、お肌をチェックして兆候を見逃さないようにするなどして、床ずれを予防しましょう。床ずれができたときは、必要に応じて周囲にサポートしてもらいながら、医療機関に相談したうえで、適切に姿勢変換・洗浄ができるようにしてください。